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イ・サンドク議員‘不出馬’宣言 補佐官拘束 1日で決定…拡散する‘お兄さん疑惑’消火

原文入力:2011/12/12 08:43(1860字)
ファン・ジュンボム記者、アン・チャンヒョン記者


‘党刷新・和合’名分掲げたが、与党でも「今後、すごいことに」
検察捜査 刃先に触覚…野党圏 「疑惑捜査 本格的に展開しなければ」


←11日午後ソウル、汝矣島(ヨイド)のハンナラ党本部事務所で来年の総選挙不出馬宣言を終えたイ・サンドク議員が記者会見場を抜け出て記者たちの質問に答えている。 キム・ジョンヒョ記者 hyopd@hani.co.kr


  11日イ・サンドク ハンナラ党議員の19代総選挙不出馬宣言は電撃的に行われた。去る9日、一部の言論が「イ議員がまもなく不出馬および政界引退を宣言するだろう」と報道した時点でもイ議員側は「何も決まっていない。誤報だ」と強く否認した。 イ議員は10日にも普段どおり自身の国会議員選挙区である浦項(ポハン)を訪問し、地域住民たちと対話をしたという。 党内では「イ議員の最近の行動から見て無所属ででも出馬する勢い」という話が出たりもした。

  そのようだったイ議員は11日参謀たちとの昼食の席で「党が困難な状況なので自分が犠牲にならなければならない」として不出馬宣言の意向を明らかにしたという。イ議員の側近は「数ヶ月前から不出馬を考慮していたが、党が困難を迎えているのを見て決心したこと」と話した。10・26ソウル市長補欠選挙敗北とホン・ジュンピョ代表の辞退など党が疲弊する状況で‘党刷新と和合’のために決断したということだ。


  だが、政界内外では彼の不出馬宣言について「検察捜査を避けるための行動」という解釈が出ている。この日の宣言は、1996年から15年間にわたり彼を補佐してきたパク・ペス(46)補佐官が去る10日に拘束され、その翌日に出てきた。パク補佐官はイ・ククチョル SLSグループ会長はもちろん、第一貯蓄銀行からも数億ウォン台を授受した容疑を受けている。 検察はこの金の‘終着地’を追っている。 李明博政府の残余任期と反比例するようにイ大統領の親戚・側近に向けられた検察捜査の強度は高まる状況だ。野党圏はもちろんハンナラ党内でも「パク補佐官が受け取ったという金は一部に過ぎないだろう。その金がどこへ行ったか」としてイ議員に対する疑いのまなざしを送ってきた。


  ハンナラ党のある議員はイ議員の不出馬宣言を喜びながらも「すべての政権で起きたことがそっくり反復されている。今後広がることを思うとぞっとする」と話した。イ議員が不出馬を宣言しても‘政権末期検察’の捜査がどこまで向かうかわからず、隠されていたさらに多くの不正が露出する可能性が高いという憂慮だ。


  野党圏もまた、来年の総選挙と大統領選挙を控えて検察に対する圧迫を高めていくものと見られる。 ホン・ヨンピョ民主党院内スポークスマンは「イ・サンドク議員の不出馬は補佐官に対する検察捜査と関与しているため」としながら「イ議員に対する容疑を不出馬で覆い隠すのでなく、検察が本格的に捜査し明らかにしなければならない状況」と主張した。


  イ議員は不出馬宣言とパク補佐官問題とは関連がないと線を引いた。彼は会見文で「このこと(パク補佐官拘束)と関連しては長い説明より昔から言う '天網恢恢 疎而不失(空が投げた網は目は粗いがそれでもとても広くて悪人に罰を与えることを逃さない)' の心情であることを明らかにしたい」と強調した。 イ議員の側近は「パク補佐官にイ議員が十余回も不正への関連性を尋ねたがパク補佐官は否認してきた」として「イ議員と検察捜査とは全く関連がない」と話した。


  イ議員は‘不出馬を大統領とあらかじめ相談したか’という質問に「相談したことはない」とし、‘大統領が不出馬を有難いと言ったか’という問いには 「聞いたことがない」と話した。


  イ議員の不出馬宣言に対し大統領府は複雑で息苦しい表情を示した。イ大統領の反応は明らかにされなかったが、遺憾を示したというのが参謀らの伝言だ。 大統領府核心関係者は「そのようなこともあると予想したが、あまりにはやく起きた」として「政局が本当に荒波の中に入るようだ」と話した。


ファン・ジュンボム、アン・チャンヒョン記者 jaybee@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/509607.html 訳J.S