原文入力:2011/12/01 22:30(2354字)
ムン・ヒョンスク記者、ファン・イェラン記者、キム・ギョンナク記者
"地上波の70%単価で広告よこせ" 圧迫
巨額要求された企業ら "怒り爆発"
←言論労働者ら、総合編成糾弾集会 全国言論労働組合組合員が朝鮮・中央・東亜・毎日経済など総合編成チャンネル4局の同時開局記念行事が開かれた1日夕方、行事場所のソウル、鍾路区の世宗文化会館そばの階段で開局を糾弾する集会を開いている。キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
1日に開局した総合編成チャネル(総合編成) 4社のために企業らが困りきっている。総合編成が視聴率などの検証資料がないにも関わらず年間数百億ウォン台の広告費‘先配分’を要求し、地上波に近い高い単価の広告費を企業側に圧迫しているためだ。企業らは「話にもならない金額」と抗弁しているが、総合編成の背後に有力新聞社がついているため、いやいやながらも顔色を伺っている。
企業と広告業界の話を聞いてみれば、総合編成4局は全て大企業らに地上波の70%水準の広告単価を要求している。ある大企業関係者は「総合編成4社とも70%水準を要求した。 ケーブル報道専門チャンネルの<YTN>広告単価が地上波の10%未満だ。視聴率資料もないのにあきれる」と話した。別の大企業関係者は「朝中東3社が地上波に近い広告単価を要求しているが、学界側で分析した単価は20~30%なのにあまりに高いのではないかと言ったところ、総合編成の放送品質が地上波と似ているので広告単価を同じ水準にしてくれと要求した」と伝えた。総合編成の言い値は相当数の企業が<YTN>広告単価(地上波の5~10%)を考慮して考えている総合編成広告単価(地上波の10%)の7倍にもなる。
総合編成はまた、開局前から多くの大企業に巨額の広告費先配分を要求した。 ある総合編成は先月ある大企業に来年年間広告費として230億ウォンを配分してくれと要求したと伝えられた。この企業が<韓国放送> <文化放送> <SBS>を合わせ地上波3社に年間配分している広告費(1600億ウォン)の15%に相当する金額だ。朝中東新聞3ヶ所を合わせて年間総額40億ウォンを広告を出しているある企業関係者も、最近ある総合編成側から来年60億ウォンの広告を執行してくれという話を聞いたと明らかにした。 また別の大企業関係者は「総合編成側がある日、つまらないことこの上ない編成表を持ってきて‘申し訳ない、無条件に助けてくれ’として特別な根拠も出さずに巨額の年間広告費配分を要求した。憤りが爆発する状況だ」と話した。
広告業界によれば総合編成4社は来年、大企業だけで年間1500億ウォン以上の広告費を各々受け取る目標である。ある大企業関係者は 「コンテンツ製作費、人件費などの費用を広告費で埋めようとすることなのに、こういう巨額を要求するのは新聞を通した圧迫など信じるものがあってのことではないか」と話した。
ある企業関係者は「総合編成が母体(親企業)新聞の広告営業形態をそのまま受け継ぎ不当な理由を挙げている」と話した。
広告主協会とケーブルTV協会の共同依頼で檀国(タングク)大パク・ヒョンス教授チームが去る10月に調査・発表した‘広告市場展望’報告書を見れば、総合編成の広告視聴率予想値(0.57%)は地上波(2.2%)の25%に過ぎない。パク教授チームはこの視聴率を根拠に来年総合編成当たり平均広告売上額を732億ウォンと予測した。4社を合わせれば2928億ウォンだ。だが、総合編成は<TV朝鮮>2433億ウォンなど4ヶ所を合わせて7000億~8000億ウォンの広告売り上げを目標にしている。パク教授チームがアンケート調査した広告主らの総合編成広告売上額展望値は総額5884億ウォンだった。すなわち、視聴率を考慮した研究陣の客観的予測は2928億,広告主は5884億,総合編成は7000億~8000億でその乖離が大きい。
広告単価が一度決定されれば調整が容易ではないという点を意識して、総合編成は‘広告を5回まで付ける’などの各種おまけで単価を引き上げようとしていると分かった。一部総合編成は広告効果が高い中間広告と多様なパッケージ商品を前面に出し単価を最高で地上波の110%まで要求している。
広告とプログラムを対等交換する方式の<チャンネルA>の‘報道プログラム広告商品パッケージ’は広告直接営業の明白な弊害という指摘が出る。この商品は「ニュースなど報道商品を括ったパッケージを購入すれば30分の広告主オーダーメード型プログラムを製作する」と広報している。<チャンネルA>側は地上波ですでに行なっている協賛を意味するだけ」と釈明したが、説明どおりならば広告主の好み通りに製作する報道プログラムと広告を対等交換をすることに他ならない。総合編成の広告直接営業のために放送の公共性が深刻に毀損されるという憂慮が現実になっているのだ。 チョン・ヨンウ世明大教授は「総合編成が市場万能主義に陥り、資本との癒着が深刻化する恐れがあることを示している」と話した。
企業らは総合編成のこういう要求にまだためらっている。大多数の大企業は最大企業である三星の顔色を見ている。三星の広告配分比率を参考にして総合編成に配分する金額を定めるという意だ。 ムン・ヒョンスク先任記者、ファン・イェラン、キム・ギョンナク記者 hyunsm@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/508118.html 訳J.S