原文入力:2011/11/30 21:04(1031字)
キム・グァンス記者
‘持分100%所有’財団 社会還元 要求 記事載せるや
経営陣が輪転機を停め…労組 "編集権侵害" 反発
←朴槿恵前ハンナラ党代表
朴槿恵前ハンナラ党代表が理事長だった正修財団が所有する地域日刊紙<釜山日報>の経営陣が、この新聞の完全な社会還元と編集権独立を要求する労組との葛藤の末に輪転機の稼動を中断させ30日付新聞を発行しなかった。
釜山日報社編集局がこの日午前、紙面を作り製作局から降版まで終えた状態で、キム・ジョンニョル社長は輪転機の稼動中断を指示した。労組はこの日午後、非常総会を開いた後に社長室を占拠し新聞の正常発行とキム社長の退陣および正修財団の社会還元などを要求する座り込みを行った。
この新聞の編集局はこの日付1面と2面に‘来年の国会議員選挙と大統領選挙を控え編集権の独立と公正性を確保するためには、釜山日報持分100%を握った正修財団が社長選任権を放出しなければならない’というなど、正修財団の社会還元を促す記事を載せる予定だった。また、正修財団の退陣などを主張したイ・ホジン労組委員長の解雇、編集局長の懲戒委員会回付など会社側措置の不当性を指摘する記事も準備した。
正修財団(正修奨学会)は1961年5・16クーデター後、中央情報部が釜山の企業人 故キム・ジテ三和ゴム社長の釜日奨学会を強制的に献納させて名前を変えたものだ。朴槿恵議員は2005年に理事長職から退いたが水面下で財団理事長を任命し新聞に影響力を行使していると知られた。
国内最大の地域日刊紙である釜山日報は1988年7月に続き輪転機が停まったのはこれで2回目だ。当時は編集権独立を要求するストライキに出た労組が製作を拒否し新聞発行が6日間にわたり中断された。
イ・ホジン労組委員長は「新聞発行人が経営陣に不利な記事が載せられると編集局長に圧力を加え自ら発行を中断させるのは編集権を侵害すること」と話した。
キム社長は「会社の名誉を失墜させる労組の一方的な主張を一部編集局幹部が本紙に載せようとして何回も警告した後、やむを得ず新聞を発行しないことにした」と話した。 釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/507893.html 訳J.S