本文に移動

“96年労働法”以来の非公開抜き打ち採決…取材も徹底的に遮断

原文入力:2011/11/22 23:25(1522字)


キム・ウェヒョン記者


封鎖作戦を行なったハンナラ
本会議場 映像中継なされず
野党議員ら“ツイッター中継”
(傍聴席への)ガラス戸が割れ、遅れて公開


与党が韓-米自由貿易協定(FTA)批准同意案を強行処理した22日、国会本会議は記者たちの傍聴席出入りが遮断されたまま非公開で進められた。 与党が国会本会議を非公開抜き打ち処理したのは史上初のことだ。 かつて新韓国党が1996年12月労働法を夜明けに奇襲処理した時でも、<連合ニュース>の記者に知らせ本会議場の状況が外部に伝えられるようにしている。

ハンナラ党は本会議開会直後、国会非公開を要求して貫徹させた。ハンナラ党はパク・ヒテ国会議長から司会権を渡されたチョン・ウイファ副議長が午後4時に本会議開会を宣言するや、直ちに非公開会議を要求した。 本会議を非公開で行なおうという“本会議進行動議案”に対する表決の結果、在籍議員167人のうち154人が賛成し7人が反対、6人が棄権した。 非公開で進行されれば本会議場の映像中継もなされない。 国会は去る8月セクハラ波紋を起こしたカン・ヨンソク議員に対する除名案を非公開会議で表決し否決している。 イ・ジョンヒ民主労働党代表(@heenews)は非公開決定された直後、ツイッターに「非公開は映像も残りません! 非公開だなんて、こんなことがあっていいのですか!」と載せ、激しく抗議した。


ハンナラ党は始めから非公開を綿密に準備した。 パク・ヒテ国会議長はこの日午後4時の本会議開会を控えて本庁に対する警護権を発動した。 午後3時5分に警護権が発動されるとともに、国会本庁は国会議員と本庁勤務者以外は出入りが統制された。 同時に国会本会議場が見下ろせる4階傍聴席の扉が閉められた。 傍聴席の一角に用意された取材陣用の座席も出入りが統制された。 本会議の状況を取材するために駆けつけた記者たちが抗議したが拒否された。 本会議開会に合わせて中継される本会議場の閉回路テレビ(CCTV)も切られていた。


ハンナラ党が非公開を要請したのは、揉み合いになった場合、傍聴席で報道機関のカメラが議員1人1人の動きを追いかけて生中継する状況が負担だったためと見られる。


民主党議員は内部の状況を国民に知らせるためにスマートフォンとツイッターを活用し始めた。 カン・キジョン議員(@gijungkang)は午後3時本会議場から初めて上げたツイッターで「民主党からは本会議場にいるのは私一人です」として「全部ハン党(ハンナラ党)で、記者もいないし電気もついてないし。 私は足を怪我して・・・」と焦る心情を伝えた。ハンナラ党議員らもツイッターで対応した。 カン・スンギュ議員(@kangnara)は「民主労働党キム・ソンドン議員が本会議場の壇上で催涙弾を投げた」として「民主主義をしようというのか、国会を暴力で占拠しようというのか」と上げた。


国会本会議場の傍聴席は午後4時15分頃記者たちに公開された。 国会が公開に切り替えたのではなく、傍聴席出入り可否を巡る揉み合いの過程で傍聴席へ続くガラスの戸が壊れたためだった。 記者たちをこれ以上物理的に阻止できないと見た警衛が、割れたガラスの隙間から記者たちが入れるようにし、傍聴席の扉も開けた。


キム・ウェヒョン記者 oscar@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/506679.html 訳A.K