原文入力:2011/11/22 22:23(1626字)
ソン・ハンヨン記者
韓-米FTA批准 闇討ち | FTA批准案 強行処理以後
野党、国会日程 拒否…本会議場で抗議座り込みへ突入
農民・市民団体 連係した闘争強度が政局の去就を決定
←ハンスト議員も共に…ファン・ウヨ ハンナラ党院内代表(右から3番目)とチョン・テクン議員(右端)が22日午後、韓-米自由貿易協定批准同意案通過の後、本会議場から出ている。 カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr
←‘賭け’には勝ったが…ホン・ジュンピョ ハンナラ党代表(中)が22日午後、韓-米自由貿易協定批准同意案を強行処理した後、取材陣の質問を受け国会本館を歩いて出ている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr
ハンナラ党が22日、韓-米自由貿易協定(FTA)批准同意案を闇討ち処理したことにともない当分政局がガチガチに凍りつくものと予想される。民主党と民主労働党議員はすべての国会日程を中断し本会議場で抗議座り込みに入った。また、パク・ヒテ国会議長、チョン・ウイファ副議長に直ちに辞退を要求した。
国会が爬行する場合、来年度予算案審議に重大な支障をきたす。来年度予算案は予算決算特別委員会係数調整小委員会で審議中だが、この日の闇討ち事態で審議が中断された。 法定処理期間(12月2日)を守れるかは不透明になった。
今後の政局の去就を決定する変数は大きく三種類だ。
最初に、この間韓-米自由貿易協定に強く反対してきた労働・農民団体、そして市民社会の反発だ。民主労総は闇討ち直後 「李明博政権退陣闘争を展開する」と明らかにした。全国農民会総連盟(全農)慶北(キョンブク)支部は23日午前、ハンナラ党慶北道党前で糾弾集会を開くことにした。これらの団体の動きに民心が加勢する場合、政局は予測しがたい局面に駆け上がりうる。
第二に、李明博大統領とハンナラ党の態度だ。ハンナラ党の闇討ち採決は自由貿易協定内容に対する賛否を別にして‘手続きの暴力性’のために現政権に悪材料として作用する可能性が高い。李明博大統領とハンナラ党が怒っている民心に正面から対抗する姿勢を見せる場合、手のほどこしようもない破局に突き進む可能性がある。
だが、批准同意案処理の不可避性を国民に説得力をもって提示すれば政局をそれなりに収拾できる。キム・ギヒョン ハンナラ党スポークスマンは 「与野党の円満な合意を通じて批准同意案を処理できなかったことに対して国民の皆様に頭を下げて謝罪申し上げる」とひとまず身を低くした。
第三に、民主党など野党圏の闘争強度だ。
ソン・ハクキュ代表は無効闘争を宣言した。また「イ政権下で無効化ができなければ私どもが政権交替を通じて韓-米自由貿易協定無効を宣言し韓-米自由貿易協定を新しくしていく」と明らかにした。民主党がこの間、自由貿易協定批准同意案に強く反対した名分は深刻な後遺症が予想される‘毒素条項’をどうにか除去して、被害階層保護対策を一つでも多く用意することだった。結果的に政府と与党が民主党のこういう要請を無視したうえに、野党を完全に締め出し批准同意案を奇襲処理したために民主党の‘怒り’は当分簡単には静まらないものと見られる。
しかし民主党議員らの中にはこの間、韓-米自由貿易協定に事実上賛成してきた議員が結構いる。また、国会予算案審議を最後まで拒否する場合、来年度予算案までハンナラ党が一方的に処理することを容認する結果を作り出しかねない。長期的に見れば民主党の闘争が制限的にならざるをえない理由だ。 ソン・ハンヨン先任記者 shy99@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/506702.html 訳J.S