本文に移動

キム・ジンスク委員は令状棄却されたが…ソン・ギョンドン詩人は拘束 論難

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/506202.html

原文入力:2011/11/19 11:02(1137字)
キム・グァンス記者


裁判所 "証拠隠滅・逃走憂慮ある" 希望のバス側 "納得難しい" 反発


整理解雇撤回を要求して韓進重工業釜山影島造船所内の船舶クレーンで309日間にわたり籠城を行ったキム・ジンスク(51)全国民主労働組合総連盟釜山本部指導委員の拘束令状を棄却した裁判所が、キム指導委員を応援する希望のバスを提案したソン・ギョンドン(44)詩人ら2人の拘束令状を発行したことを巡り「納得し難い」という批判が出ている。

裁判所が交錯した決定を下したのは‘証拠隠滅および逃走憂慮’だけでなく、種々の状況を参酌したものと見られる。

先ず令状請求理由がちょっと異なる。キム指導委員は建造物侵入と業務妨害など2種類の容疑で拘束令状が請求されたのに比べて、ソン詩人らは建造物侵入以外に集会および示威に関する法律違反、特殊公務執行妨害、一般交通妨害、暴力行為などの処罰に関する法律違反など容疑が5種類だ。


検察はキム指導委員が船舶クレーンに上がって業務妨害をしたと主張したが、数年間にわたり韓進重工業が船舶を受注できず船舶クレーンを事実上遊ばせているのが実情なので業務妨害容疑を巡り論難がおきた。裁判所がキム指導委員の拘束令状を棄却し、ホン・ジュンピョ ハンナラ党代表とイ・ジェオ国会議員が11~12日に自身のツイッターに‘検察の拘束令状請求が性急で、裁判所は拘束令状発給に慎重に接近してくれ’という趣旨の文を載せたことが影響を与えたという話が出回った。


キム指導委員が長期間の籠城で病院に入院していた点、逮捕令状が発給されたソン詩人らが3ヶ月を超えて警察に出頭しなかった点、希望のバスが4回釜山にきて都心で参加者らと警察が衝突した点などを裁判所が考慮したものと見られる。


全国金属労働組合と希望のバス企画団側は「うなずき難い」として反発した。希望のバス企画団関係者は「裁判所がキム指導委員の拘束令状を棄却し、韓進重工業労使が国会仲裁案を受け入れようやく労使合意に至った点を考慮してソン詩人らの拘束令状を棄却するものと期待したが、拘束令状を発行したことは納得し難い」と話した。


全国金属労働組合は19日午前、釜山地方裁判所前でソン詩人らの拘束令状を発行した裁判所を糾弾する記者会見を行うと明らかにした。 釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr


原文: 訳J.S