原文入力:2011/11/18 20:03(1239字)
イ・ビョンハク記者、チェ・ジェボン記者
2編に各々1億5000万ウォンずつ
通常は支援金1000万ウォン内外
作家ハン・スンウォン "支援知らなかった"
韓国観光公社が4大河川事業の広報目的で数億ウォン台の著述支援を行い論難がおきている。
観光公社は18日、出版社のキムヨン社が洛東江(ナクトンガン)・栄山江(ヨンサンガン)を素材として出す随筆集に各々1億5000万ウォンずつ計3億ウォンを支援することにしたと明らかにした。
キムヨン社は去る6月、観光公社が二つの川を対象に競争入札に附した‘私たちの川・文学紀行パンフレット発刊’事業を落札した。この随筆集はキムヨン社の依頼で、栄山江は小説家ハン・スンウォン氏、洛東江はキム・ジュヨン氏が執筆を引き受けた。栄山江編は今年中に、洛東江編は来年初めに発刊予定だ。キムヨン社は漢江(ハンガン)と錦江編は小説家キム・フン、パク・ポムフン氏に執筆を依頼し、観光公社の追加公募に応じる予定だ。 観光公社は「美しい私たちの川を観光資源化する目的で企画・推進する」と説明した。
政府機関の1冊当たり1億ウォンを越える出版支援は非常に珍しい。政府関連機関の図書購入支援金は通常1000万ウォン内外だ。
イ・チョル制環境運動連合政策局長は「政府が4大河川広報性活動にばかり熱を上げている」として「国民の審判を受けた不適切な事業にこのように多くの税金を注ぎ込むのは非常に愚かなこと」と批判した。
観光公社はこれに対して「一編あたり1億5千万ウォンには地方自治体配布用パンフレット3000部、印刷費、取材費、写真作家費用などが含まれており、過度に多いものではない」と説明した。パク・ウンジュ キムヨン社代表は 「5年前から粘り強く出版してきた‘美しい私たちの文化シリーズ’企画の一環」とし「画報中心で判型が大きく一般本より製作費が数倍かかる」と話した。作家には1500万ウォンが資料費(500万ウォン)と先印税(1000万ウォン)として支払われた。
執筆を引き受けた一部作家は巨額の支援事実を知らなかったという反応を示した。 ハン・スンウォン作家は「観光公社の支援事実を全く知らなかったし4大河川広報のために書いたものでもない」として「万一私の本が4大河川事業広報に利用されるならば最初から書かない方法もとりえた」と話した。 キム・ジュヨン作家は「出版社側から本の内容について何の条件も付いていなかった」として「本には4大河川事業に対して良いとも悪いとも全く入らないだろう」と明らかにした。
イ・ビョンハク、チェ・ジェボン記者 leebh@hani.co.kr
原文: 訳J.S