原文入力:2011/11/17 22:39(1392字)
イ・ジェフン記者
国史編纂委細部基準発表
2013年から中学校の授業に使われる新しい歴史教科書には‘親日派清算努力’ ‘5・16軍事政変’ ‘5・18民主化運動’ ‘6月民主抗争’等の主要歴史的事件が必ず叙述されなければならない。
教科書検定審査機関である教育科学技術部傘下国史編纂委員会(委員長 イ・テジン)は17日こういう内容を盛り込んだ‘中学校新しい歴史教科書 細部検定基準’を発表した。
検定基準によれば、審査領域は100点満点基準で△教育課程の遵守(配点25点) △内容の選定および組織(35点) △内容の正確性および公正性(40点)の3領域に分かれている。 特に‘内容の正確性および公正性’領域の5項目の中で‘歴史教科書執筆基準を遵守しているか’項目の細部審査要素として‘国家的・社会的に認められた主要歴史的事実(済州(チェジュ)4・3事件、親日派清算努力、4・19革命、5・16軍事政変、5・18民主化運動、6月民主抗争など)は忠実に反映すること’と明示した。
教科部は去る8日、中学校新しい歴史教科書執筆基準を発表し、現行基準には入っている親日派清算努力と独裁・民主化運動関連歴史的事実を削除した。 これに対し歴史学界を中心に強い反発が起き、去る14日 急遽 検定審査委員会を設けた。当初来年1月に発表する予定だった細部検定基準が三日間で用意されたわけだ。キム・クァンボク教科部学校支援局長は「社会葛藤が広がることを防止するために急いで作った」としつつ「配点と関係なく、今回審査要素に含まれた歴史的事実が歴史教科書に含まれない場合、検定審査で無条件に脱落することになる」と話した。
だが、検定基準を見てみれば、‘主要歴史的事実は忠実に反映すること’という細部審査要素が‘歴史教科書執筆基準を遵守しているか’という項目の下位項目に規定されている。 主要歴史的事実に対する教科書記述を全般的に保守化した執筆基準に合わせざるを得ない構造であるわけだ。 例えば‘5・16軍事政変’という歴史的事実を扱いながら、これを国家発展のために避けられないことだったと記述しても問題にならないということだ。 教育課程各論と執筆基準は教科部長官名で告示され発表されるが、今回の細部検定基準は次官級の国史編纂委員長名義で発表される。
イ・インジェ韓国歴史研究会会長(延世(ヨンセ)大歴史文化学科教授)は「細部検定基準より上位にある改正教育課程と教科書執筆基準にすでに‘自由民主主義’等の偏向的な用語が入っているので、細部検定基準を通じて主要歴史的事実を教科書に含ませることがむしろ政治偏向的な内容を記述させる検閲基準になりかねない」と憂慮した。チュ・ジンオ韓国教科書執筆者協議会会長(祥明(サンミョン)大歴史コンテンツ学科教授)は「正しくないやり方で作られた改正教育課程や執筆基準を再告示または修正発表せずに細部検定基準だけを直したことは真正性を疑わざるをえない」と話した。
イ・ジェフン、チン・ミョンソン記者 nang@hani.co.kr
原文: 訳J.S