原文入力:2011/11/17 19:37(1916字)
地下2階食堂街、三星職員専用カードがなければ注文すらできず
同じ建物内の協力業者職員も‘剥奪感’…一般市民の利用禁止案内は無し
←三星生命ビル地下に用意された食堂街が三星職員でない一般市民には利用を禁じて市民のひんしゅくを買っている。 三星生命2階食堂街‘デラコート’. 写真ホ・ジェヒョン記者
会社員キム・某(33)氏は16日、近所に用事があってソウル市、中区(チュング)の三星生命ビルに立ち寄り地下にある‘アティジェ’ベーカリーカフェに立ち寄って当惑した。三星グループの系列会社であるエバーランドが委託経営中のアティジェというフランチャイズ コーヒー専門店でコーヒーを注文したが拒否されたのだ。‘アティジェ’職員は「三星職員だけが利用できるように用意されたコーヒーショップ」と話した。キム氏はやむを得ずコーヒーを買うために建物を出て行かなければならなかった。
アティジェはイ・ゴンヒ三星電子会長の長女 イ・ブジン氏が代表理事を受け持っているホテル新羅が子会社のポナビを通じて戦略的に育成しているベーカリーカフェだ。
17日、直接その売り場を訪ねてみた。三星生命は地下2階全体に‘デラコート’という名前を付けて食堂街として運営していた。エスカレーターに乗り地下に降りて行くとすぐ地下1階に比較的高級な雰囲気のショッピング街が現れた。地下2階に降りて行くとあんず色の照明がほのかに照らす広い食堂街が現れた。
キム氏が注文を拒否されたアティジェ コーヒーショップへ行きキャラメルマキアートを注文した。決済しようとすると職員は「三星職員専用カードはありますか」と尋ねた。ないと答えると「注文をお受けすることはできません」という返事が帰ってきた。続いて他のお客さんがもう一度コーヒーを注文したが、やはり‘三星職員か’と質問された後に職員では無いと言って注文を拒否された。
現場に出ていたこのカフェのオ・某副店長は「こちらは三星職員だけに販売するようにしている。 私たちも売りたいが仕方ない」と説明した。オ副店長はまた「三星職員に本来より20%割引した価格で販売しているので三星職員カードでなければ決済できない」と説明した。記者が「職員には割引価で販売し、一般市民には定価でコーヒーを販売してはいけないということなのか」と尋ねると「決済システム自体がそのように設定されていなくてどうしようもない」と答えた。
こちらの食堂街には9軒の飲食フランチャイズ業者と2軒の飲食品業者が他にあった。どこを訪問しても三星職員でなければ買えなかった。
←三星生命地下2階食堂街‘デラコート’ この食堂街では三星職員カードがなければ決済が不可能だ。 写真 ホ・ジェヒョン記者
市民は不快そうな反応だ。たとえ三星生命ビルの地下にある食堂街ではあっても一般市民の出入りが統制されたところではないので三星職員だけに食べ物を売るのは適切でないという主張だ。実際、三星生命ビルの入口から地下までエスカレーターに乗って降りてくる間、どこにも‘一般市民の利用は禁止されている’という案内はなかった。
16日こちらの利用を拒否されたキム氏は「フランチャイズ業者が三星職員だけに利用できる商品を売ることになれば、ブランドイメージを傷つけかねず残念だ」と話した。三星生命に勤めるある協力業所職員は「協力業者職員はこちらで仕事をしていても食べ物を買って食べることはできなくて剥奪感を感じる。ちょっとさもしさを感じる」と苦々しげだった。
これに対して三星エバーランド関係者は「周辺商圏を保護するために一般市民の利用を禁止している。今後も一般市民の利用は禁止するつもりだ」と明らかにした。しかしこちらで仕事をする業者職員は「抗議が継続されており、こういう方式の運営が正しいこととは思えない」と打ち明けた。
一方、三星職員でなければこの建物を利用することができないという事実は三星生命ビルの非常階段に行って初めて案内を受けることができた。非常階段には「テラコートは三星役職員の専用飲食空間です。一般来訪客は利用することができませんので了解お願いします」という表示板が貼られていた。三星エバーランドはこちらで一ヶ月前から営業を始めた。
ホ・ジェヒョン、パク・スジン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/505931.html 訳J.S