原文入力:2011/11/10 23:06(1334字)
イ・チュンシン記者
特技者選考‘一般選考’に…特別目的高校に有利な‘特典選考’になる憂慮
ソウル大が2013学年度の新入生募集から随時募集定員を現行60%水準から80%水準へ大幅に増やすことにした。 ソウル大側は試験の成績よりは潜在力を見て学生を選抜することが目的だと明らかにしたが、入試専門家たちの間ではソウル大が弁別力を高める手段として随時募集選考を活用する可能性が高く、入試競争が加重される恐れがあるという憂慮が出ている。
ソウル大は10日、学長会議を開き随時と定時募集を通じて新入生3124人(定員外は別途)を選ぶ内容を盛り込んだ‘2013学年度大学新入生選抜案’を議決し発表した。
選抜案によれば、2012学年度に定員の60.8%にあたる随時募集選抜人員が2013学年度には79.4%へ20%近く増える。定時募集の選抜人員は39.2%から20.6%に減る。ペク・スングン ソウル大入学本部長は「定時募集は短い期間内に学生を選抜するので個別学生の特性を十分に見られない」として「募集単位の特性と学生の学校生活、環境などを総合的に考慮し潜在力を中心に選抜しようという趣旨」と説明した。
だが、ソウル大が本試験レベルの大学別試験が実施できる随時募集の選抜人員を大幅に拡大すれば、受験生の入試負担が増え、これに伴い私教育費も増加するものと見られる。 キム・ドンチュン大田(テジョン)大成高進学担当教師は 「修学能力試験に弁別力がなければ、大学が(修学能力試験中心の)定時募集に固執する必要はない」として「随時募集では大学別考査を自由に実施できるためソウル大が随時募集選抜人員を増やすことにより弁別力を大きく高めた大学別考査を導入することもできる」と話した。入試専門業者ティーチミーのユ・ソンニョン大学進学研究所長は「大学別考査は学校では準備できない」として「私教育市場がより一層拡大するだろう」と話した。
既存の随時募集である特技者選考を名称だけを随時募集一般選考に変え、選抜人員を増やすことによって、特殊目的高校の学生たちに有利な‘特典選考’が拡大するという憂慮も提起されている。特技者選考合格者の中で特別目的高校学生の比重は2009学年度48%から2010学年度55.6%、2011学年度58.3%へと持続的に増加してきた。 反対に同期間に一般高校学生の比重は51.9%から44.1%、41.4%へ継続減少している。これに伴い随時募集選抜人員を60%から80%に増やせば、随時募集合格者の中で特別目的高校学生の比重がより一層高まるものと見られる。 その上、ソウル大は随時募集の中で一般選考選抜人員の比率だけを37.9%から55.5%に大きく膨らませたが、同じ随時選考に属する地域均衡選抜選考の比率は22.9%から23.9%へ1%増に終わった。
イ・チュンシン、キム・ミンギョン記者 cslee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/504935.html 訳J.S