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‘目の上のたんこぶ’人権委無力化…組織‘半減’現実に

原文入力:2008-12-12午後07:15:41
大統領業務引継ぎ委員会時期から全方位向圧迫…ろうそくのあかり以後‘加速’人権連席会議 “人権委無力化意図 阻止 ”反発

チェ・ヒョンジュン記者シン・ソヨン記者

←‘人間が人間らしく生きる世の中’など国家人権委員会の活動方向を広報する絵看板が立てられたソウル,武橋洞(ムギョドン)国家人権委入り口で12日午後訪問客が出入りしている。 シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr

行政案全部 ‘組織改編案’通知

政府が国家人権委員会の人員を現在の半分に減らす方案を推進するなど‘人権委無力化’の企図を本格化している。行政安全部は12日人権委の人員を49%減らし局・課組織を大幅縮小する検討案を人権委に通知したと明らかにした。政府は“効率性向上次元で実務陣が検討した方案”と説明するが、イ・ミョンバク政府スタート以後、目の上のたんこぶと指さされてきた人権委が事実上存廃の危機に置かれることになったという憂慮が多い。

イ・ミョンバク政府の‘人権委たたき’は大統領就任前、引継ぎ委員会当時から始まった。業務引継ぎ委員会は今年1月、独立機構である人権委を大統領直属機構に切り替える方案を推進しようとして人権委と人権・市民団体の猛反発に退いた。ある人権団体活動家は「新政府は当初から人権委を‘左派政権の遺産’ぐらい考え、人権委の独立性どころか存在自体も認めていなかった」と語った。以後にも偏向性論議と色合い論,統・廃合論など人権委に対する全方位圧迫程度はますます高まった。

特にろうそく集会に対する人権委の人権侵害認定は政府・与党内で‘人権委縮小・改編論’が加速した決定的契機になったと見られる。人権委が去る10月、‘ろうそく集会の時、公権力の人権侵害があった’という内容の調査結果を出すや、,警察庁と法務部はもちろんハン・スンス国務総理までが出て、一斉にに「均衡感を失った決定」と非難の声を上げた。続いて監査院が人権委スタート以後初めて‘政策監査’を行い“人権委の予算編成・執行などが放漫だ”とし組織縮小論に力を与えた。

←人権委組織改編案 比較

 

人権委は毎年8月頃行ってきた大統領業務報告を今まで行えなかったことに加え政府が慣行的に承認してきた人権賞候補推薦も留保されるという侮辱を受けた。アン・ギョンファン委員長が去る10日、「人権委の独立性を傷つける動きにきっぱりと対処する」と発言したことは、行政安全部の組織改編案など全方位的な人権委締めつけに対する‘抵抗と警告’の意味をこめている。参加連帯のある幹部級活動家は「人権問題は保守政権には一種の‘アキレス腱’なのでこの間正面から触れなかった側面がある」として「ろうそく集会に対する人権侵害認定以後、これ以上は目の上のたんこぶの人権委をこのままにはできないという側に傾いているようだ」と話した。今年に入って大統領とハンナラ党は公安検事出身と保守指向牧師を新しく人権委委員に任命した。来年10月交替させられる新しい委員長も人権とは関係がない保守指向人々が主に議論されている。

人権・市民団体と専門家たちは人権委の地位墜落と独立性き損が火を見るように明らかだと憂慮する。現在我が国は各国人権委の集まりである‘国家人権機構国際調停委員会’副議長国だ。スタート以後7年有余の旺盛な活動と独立的判断が認められた結果だ。人権団体連席会議はこの日声明を出し「人権委縮小方案は人権委無力化意図を露骨に表わしたもの」として、多様な方法を動員して‘人権委死守’に立ち上がる計画だと明らかにした。ミョンスク人権団体連席会議活動家は「主要な国々が大部分、独立的人権機構を持っており公権力の人権侵害を監視・批判することが人権委本来の任務」だとして「これを政治的定規で蔑視し人権問題を足手まといな装飾品程度と考えるイ政府の水準を自ら表わすもの」と語った。

チェ・ヒョンジュン,クォン・オソン記者 haojune@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/327350.html

原文: 訳J.S