本文に移動

5・18民主化・朴正熙独裁、中学教科書から消す

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/504574.html

原文入力:2011/11/08 23:13(1564字)


歴史教科書執筆基準確定 執筆基準から全て削除


←<韓国近現代史>教科書執筆陣が4日午前、ソウル、貞洞のセシルレストランで検認定の趣旨を傷つける教育科学技術部の修正勧告を拒否する記者会見文を発表している。これら執筆陣は‘教科書が大韓民国の正統性を傷つけた’という内容の発言をした大統領と教科部長官の謝罪を要求し、‘修正勧告案を決して受け入れない’と明らかにした。左からハン・チョルホ東国(トングク)大教授、チュ・ジンオ祥明(サンミョン)大教授、ホン・スングォン東亜(トンア)大教授. キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr


2013年から中学校で使われる教科書を出す際の‘指針’の役割をすることになる‘2009改正教育課程歴史教科書執筆基準’から‘李承晩独裁’と‘朴正熙中心5・16軍事政変’、‘5・18民主化運動’、‘全斗煥新軍部政権’等、独裁と民主化関連主要内容がすべて削除された。 反面、学界から歴史的事実と異なるという主張が提起された‘韓半島唯一の合法政府’という字句は追加された。

教育科学技術部は8日、新しい中学校歴史教科書をはじめとして中・高校国語と経済、小・中・高校道徳など4科目の教科書執筆基準を確定したと明らかにした。


この内、歴史教科書執筆基準を見れば、‘大韓民国の発展’項目で‘4・19革命以後、現在に至るまで自由民主的基本秩序の発展過程を政治変動と民主化運動、憲法上の体制変化とその特徴など重要な流れを中心に説明し、自由民主主義が長期執権などにともなう独裁化で試練を体験したりもしたが、それを克服し、国民の基本権が徐々に拡大し平和的な政権交替が定着したことに留意する’と記述している。


だが、現行‘2007改正教育課程歴史教科書執筆基準’には△李承晩政府が大韓民国政府樹立に寄与した肯定的な面と独裁化と関連した批判的な点を客観的に叙述△朴正熙中心の軍部が5・16軍事政変を起こし軍事政府を樹立したことを記述△5・18民主化運動をはじめとして民主主義体制を樹立しようとする国民の努力があったが、全斗煥など新軍部が政権掌握、などの内容が具体的に記されている。


韓国歴史研究会会長であるイ・インジェ延世(ヨンセ)大教授(歴史文化学科)は 「民主主義を傷つけた独裁政権の具体的な事例を除いて独裁の概念も曖昧に叙述し独裁関連教育が疎かになりえる」とし「5・18民主化運動と済州(チェジュ)4・3抗争などを除いたことも民主化のために国民が犠牲になった歴史を無視するという意」と話した。


これに対してキム・クァンボク教科部学校支援局長は「独裁政府や独裁政権という表現よりは独裁化という広い概念を使ったまで」と話した。


教科部はまた、政府樹立過程を説明する部分では‘国連決議にともなう総選挙を通じて大韓民国政府が樹立されたし国連から韓半島の唯一の合法政府として承認を受けた事実’と記述した。


だが、1948年12月12日‘国連総会決議195’の‘韓国の独立の問題’という資料を見れば、‘国連臨時委員団が監視・協議でき、韓国人民の過半数が居住する韓国地域での唯一の政府’と記述されている。


イム。ジョンミョン全南(チョンナム)大教授(史学科)は「‘韓半島で唯一の政府’ではなく‘国連が認める地域内で選挙を通じて選出された唯一の政府’と書くのが歴史的事実に符合する」と話した。

イ・ジェフン、チン・ミョンソン記者 nang@hani.co.kr


原文: 訳J.S