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度を越したFTA狩り…今度は5部署が‘パク・ウォンスン意見’たたき

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/504616.html

原文入力:2011/11/08 22:23(1626字)
アン・チャンヒョン記者


"誇張された憂慮" 合同ブリーフィング
地方自治体意見に異例的攻勢
大統領府・政府 調整した可能性
"総選挙後まで滞るかも" 総力戦
若年層への拡散防ぐことを念頭に
ナム・ギョンピル "妨害ばかりしている" 糾弾


政府が8日、韓-米自由貿易協定(FTA)と関連して異例の5部署合同ブリーフィングを開くなど‘総攻勢’に出た。 キム・ヒョジェ大統領府政務首席が前日ハンナラ党議員らに送った手紙で 「FTAが反米扇動の道具になっている」と主張したのに続く2番目攻勢だ。大統領府が10日、国会本会議処理を貫徹するため全方向的圧迫に出たという観測が出ている。

政府はこの日午後、政府庁舎で外交通商部、企画財政部、法務部、行政安全部、知識経済部など5部署合同ブリーフィングを開き、パク・ウォンスン ソウル市長が前日明らかにした韓-米FTA意見書に対し「事実に基づかない誇張された憂慮を多数含んでいる」と反論した。野党圏が批准同意案処理反対の主要理由として前面に掲げている‘投資家-国家訴訟制度’(ISD)に対する正面批判などが骨子となった。だが、広域自治団体長の意見書に行政安全部次官補と法務部法務室長など政府5部署の高位官僚が一度に出たことは相当に異例的だ。一部では‘蚊を捉えるのに棒を持った形’という指摘まで出てきた。


大統領府高位関係者は「大統領府が指示したことではなく総理室で準備したと理解する」と話した。とにかく、政務首席の手紙にあらわれた大統領府の強硬気流がどんな形であれ影響を及ぼしたという分析が多い。大統領府と政府の総力対応は‘FTA反対情緒’が若年層に手のほどこしようもないほどに広がる前に遮断しようとする意図と見える。キム・ヒョジェ政務首席も前日の手紙で「私たちは2008年狂牛病事態で偽りがどのように真実を圧倒するのかをはっきり目撃した」として、もう一つのろうそく集会局面が繰り広げられることを警戒した。


大統領府はまたハンナラ党が今回の批准同意案を処理できなければ急激に動力を失い来年4月の総選挙以後の19代国会へ延ばされる可能性を心配しているようだ。大統領府関係者は「今は時間を置いて野党圏と妥協できる論争構造ではない」として「時間が流れるほど総選挙への影響でさらに難しくなる。今回がほとんど最後の機会」と話した。


だが、ハンナラ党は大統領府のこういう動きをそれほどありがたがらない雰囲気だ。特に常任委処理の‘先鋒’を担がなければならない国会外交通商統一委員会ナム・ギョンピル委員長はこの日、記者懇談会を開きキム・ヒョジェ政務首席に直撃弾を飛ばした。 ナム委員長は「政務首席の手紙は適切でなく全く役に立たない」として「野党議員らを刺激して与党議員にあたかも命令を下したような誤解を呼び起こしかねない手紙を送ったことは、助けるのでなくむしろ妨害すること」と強力に批判した。それと共に「大統領府が与党を動かせると考えるならば誤算」とし「大統領府が政務首席の手紙のようなもので悪影響を及ぼせば外交通商委で韓-米FTA処理はかえって悪影響を受けるだろう」と話した。


民主党は5部署合同会見などを批判して与党の攻勢に対抗した。イ・ヨンソプ民主党スポークスマンは、パク・ウォンスン市長の意見書と関連して「ソウル市長として当然提起できる問題」として「国民の声にはまったく聞く耳を持たない政府が唯一韓-米FTAの問題ばかりは十をさしおいてみな固く団結して反応する様子が非常に疑わしい」と批判した。


アン・チャンヒョン、イ・ジウン記者 blue@hani.co.kr


原文: 訳J.S