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‘コメ 追加交渉を約束’ウィキリークス公開文書 本紙報道

原文入力:2011/11/08 23:08(1290字)
キム・ジョンフン "名誉毀損" 民刑事訴訟
ファン・チュンファ記者


"面談はしたが約束したことはない" 主張
市民団体 "言論の自由 威嚇" 批判


←キム・ジョンフン外交通商部通商交渉本部長は‘コメ市場 開放 追加交渉’と関連して去る4日<ハンギョレ>と所属記者を名誉毀損の疑いで告訴し損害賠償も請求した。写真はキム本部長が先月19日午後、ソウル、汝矣島(ヨイド)の国会本会議場でキム・ソンドン民主労働党議員の質問を聞きながら堅い表情をしている。カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr


キム・ジョンフン外交通商部通商交渉本部長は去る4日‘コメ市場開放 追加交渉を約束した’という記事(<ハンギョレ> 9月15日付1・31面)と関連し<ハンギョレ>と所属記者3人を相手にソウル中央地裁に3億ウォンの損害賠償請求訴訟を提起し、この内2人を名誉毀損の疑いでソウル西部地検に告訴した。

キム本部長は訴状で 「<ハンギョレ>が内部告発サイトのウィキリークス文書を根拠に、私がコメ市場全面開放以後、米国と別途に追加交渉をすることにしたという報道をした」として「2007年8月、米国民主党アル ポモロイ議員と面談した事実はあるが‘コメ問題は自由貿易協定(FTA)から除外されたので、その話は2014年世界貿易機構(WTO)で議論しよう’と言っただけでコメ開放を約束したことはない」と主張した。


これに対して‘韓-米自由貿易協定阻止汎国民運動本部’は声明書を出し「PD手帳最高裁無罪判決のインクも乾く前に、再び政策を批判した言論を公務員が刑事告発した」として「言論統制手段として公務員個人の名誉毀損告訴を利用する誤った旧態が繰り返されており民主主義基本秩序の健全な世論形成と言論の自由を威嚇する危険が大きい」と批判した。


ウィキリークスが公開した2007年8月31日付、米国国務部外交電文を見れば、韓-米協定を審議する米国下院歳入委員会所属ポモロイ議員がキム本部長に会い、米国議会で韓-米協定を批准するためには△骨付き牛肉輸入再開△ピックアップトラック関税撤廃期間の延長△コメ追加交渉が必要だと話したとされている。キム本部長は「現時点ではコメ問題を扱うことはできない。しかし世界貿易機構のコメ関税化猶予が2014年に終われば韓国政府が再議論するだろう」と答えたことと外交電文には記されている。<ハンギョレ>はコメ問題を再議論しようということが追加市場開放のための交渉を意味すると解釈されると報道した。実際、両国は2008年4月 牛肉市場全面開放に合意し、昨年12月韓-米自由貿易協定再協議を通じてピックアップトラック関税を7年まで維持するよう変更した。


ファン・チュンファ記者 sflower@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/504614.html 訳J.S