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クレーン上 300日…葛藤を仲裁できない社会

原文入力:2011/11/01 22:55(945字)
キム・グァンス記者


キム・ジンスク氏携帯電話インタビュー "健康悪化しおかゆで三食"


←キム・ジンスク指導委員が先月31日、籠城中のクレーン上で造船所外の市民を眺め手を振っている。 釜山/ニューシス


 "あまりにも有難くて申し訳ありません。" 釜山韓進重工業に労働者の整理解雇を撤回しろと要求し、去る1月6日から韓進重工業影島造船所内の船舶クレーンに上がり高空籠城中であるキム・ジンスク(51)全国民主労働組合総連盟釜山本部指導委員は籠城300日目を迎えた1日<ハンギョレ>との携帯電話通話で「私の籠城が長くなって心配してくださる方々が多いようだ」と申し訳ない気持ちから語り始めた。

キム指導委員は解決できそうだった労使交渉が原点に戻ろうとしている姿を残念がった。 彼女は「国会環境労働委員会勧告案が出てきて一ヶ月になろうとしているが問題が解決されないたことを見れば、私たちの社会には社会的葛藤を仲裁し解決する能力がないようだという気がする」と複雑な心境を語った。


彼女は「我が国では1997年救済金融(IMF)事態以後、整理解雇と非正規職雇用が乱発されてきたが労働者が組織的に戦いまともに防げたことがない」として「私の籠城が私たちの社会が整理解雇と非正規職問題に対してもう一度悩む契機になったと考える」と話した。


キム指導委員は三食全てご飯の代りにおかゆとスープなどを飲んでいる。昨年1~2月、韓進重工業の整理解雇方針に抗議して20日余り断食してから虚弱になった胃のためだ。気温が急激に下がり始めた一ヶ月ほど前からは空咳が治らず一日3度漢方薬を服用している。


高空籠城が長期化し健康も悪化しているが彼女の意志は揺らがないようだった。「夜明けに一人で船舶クレーンに昇った時、降りてくる日のことを全く考えませんでした。労使が暫定合意案を用意して労組員の賛否投票で可決されるまで降りては行きません。」 釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/503544.html 訳J.S