原文入力:2011/10/28 22:55(1397字)
教科部“クァク・ノヒョン教育政策”揺さぶるか
イ・ジェフン記者、キム・ミンギョン記者
スピード昇進のイ・デヨン氏を任命
革新学校・高校選択制改善など
市教育庁の推進政策、岐路に
←ソウル市副教育長に任命されたイ・デヨン教科部スポークスマン
教育科学技術部は28日、辞任の意思を明らかにしたイム・スンビン ソウル市教育長権限代行(副教育長)の後任にイ・ジュホ教科部長官の側近に分類されるイ・デヨン(写真)教科部スポークスマンを任命した。 これに伴い、クァク・ノヒョン(拘束起訴中)ソウル市教育長が推進した主要政策が支障をきたすものと見られる。
江原道(カンウォンド)原州(ウォンジュ)出身のイ副教育長は、公州師範大学を出て1982年からソウル地域の高校で教師として勤務、2001年ソウル市教育庁奨学官になった。 2008年5月教科部に移った後広報担当官を経て、イ長官が任命された直後の昨年9月からスポークスマンを務めるなど、現政権になってスピード昇進を重ねてきた。 教科部関係者は「学校現場と市教育庁勤務の両方の経験を備えており、ソウルの教育を最もよく知っている専門家」と話した。
しかしイ副教育長が“イ・ジュホの腹心”と呼ばれる人物であるという点で、イ・ジュホ長官と尖鋭に対立してきた“クァク・ノヒョン印の教育”が危機を迎えるだろうという憂慮が出てきている。イ副教育長が“権限代行”に留まらず事実上“ソウル教育の首長”の役割をすることになって、クァク教育長が推進していた政策を教科部の意に添うように逆戻りさせるのではないかという話だ。
まず、パク・ウォンスン新任ソウル市長の予算支援決定により施行が可能になったソウルの全小学校の全学年親環境(食材)無償給食は、格別支障がないものと見られる。 だが、来年から無償給食対象を中学1年まで拡大することにした市教育庁の計画は支障をきたす恐れもある。
住民発議を通じてソウル市議会の議決を控えている「ソウル学生人権条例」は、地方自治法により市議会が条例を可決すれば教育長権限代行はこれを20日以内に公布しなければならない。 教育長権限代行が再議を要求できるが、市議会が再議決をすれば条例案はそのまま確定される。 市議会関係者は「ただし前回無償給食支援条例制定の時オ・セフン ソウル市長が最高裁に訴訟を起こしたように、法的争いに拡大されて条例案公布が遅れる可能性はある」と話した。
今年の29校から来年は80校に拡大する計画の革新学校の支援予算112億ウォンなど市教育庁の来年度予算案が現在 教育長権限代行の決裁を控えており、革新学校政策が後退するかもしれないという憂慮も出てくる。 現在進行中の高校選択制改善方案も支障が予想される。 イ・グムチョン全国教職員労働組合ソウル支部事務局長は「市教育庁の教育政策を揺さぶるために、イ・ミョンバク政府のもとでスピード昇進した人物を送り込むという不適切な人事だ」と指摘した。
イ・ジェフン、キム・ミンギョン記者 nang@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/502999.html 訳A.K