原文入力:2011/10/25 08:26(1546字)
イ・スニョク記者
機務司 組織的介入 情況
機務司 首脳会議・証拠隠滅後‘生贄’を差し出した模様
軍 内外‘尻尾切り手順’…210部隊が‘胴元’傍証
←国軍機務司令部による民間人査察と関連して論難になっている機務部隊があると知られたソウル、松坡(ソンパ)地域の軍部隊の様子. キム・ジンス記者
機務司令部民間人査察の‘胴元’がソウル、松坡地域210機務部隊だという証言が出てきて、査察を受けたキ・グァンソ(48)朝鮮大教授のコンピュータから最近の作業記録が削除されていたことが明らかになり機務司令部の組織的介入情況が具体化している。こういう情況が公開され機務司令部が対策会議を開き‘民間人査察’縮小・隠蔽を試みたという主張の信ぴょう性が高まっている。
問題の無かったキ教授のコンピュータから作業記録が突然に消えたということは、そのことだけでも機務司査察抜きには説明できない事案だ。だが、その絶妙なタイミングがより一層注目を引く。10月17日までの記録が削除されたが、翌日の18日は事件の分岐点と言える意味ある日であるためだ。
光州東部警察署は9月5日に捜査依頼を受けた後、15日キ教授のコンピュータ ハッキングに光州・全南機務部隊所属のキム・某(35・拘束)軍務員とチャン・某(35・拘束)中佐が関わった事実を明らかにし、事件を軍に移管した。二人は「IDを盗用された」と主張したが、9月末~10月初めの間の犯行を告白し、軍当局は不拘束状態で捜査を進行した。10月初め国会国防委国政監査で‘手抜き捜査’論難が出てくるや一歩遅れて14日2人を拘束した。
←キ・グァンソ教授 コンピュータ ハッキング疑惑日誌
ところが四日後の18日にはこれら二人にハッキングを指示した容疑で同部隊所属のハン・某(47)元士が拘束され、8月29日と9月1日のハッキング容疑を受けているソウル、松坡地域210機務部隊所属ハン・某(35)軍務員が軍当局に自首した日だ。これを契機に捜査主体も31師団憲兵隊から国防部調査本部に変わった。
当時、国防部内外では事実上‘尻尾切り’の範囲を公表したのではないかという評が多かった。 実際、国防部のある関係者は「(18日に自首した)ハン軍務員を追加拘束する線で今月中に捜査結果の発表をすると理解している」と話した。追加拘束と自首などで事件の輪郭を公式化したが、ちょうどその直前までのコンピュータ記録が削除されたわけだ。 資料を削除し証拠を隠滅した後に生贄を差し出して波紋の追加拡散を防いだのではないかという分析が出てくる所以だ。
匿名を要求したある消息筋は「司令部で対策会議を開いた結果、縮小・隠蔽を決め、これに伴い所属専門家たちを現地に送り作業したという話がある」と伝えた。
イ・スニョク記者 hyuk@hani.co.kr
■ 210部隊
今回の民間人査察の隠された‘胴元’の疑いを受けている210部隊は、通信などに特化された防諜専門部隊だ。 大佐級指揮官が指揮し特戦司令部と総合行政学校、尚武台などと共にソウル、松坡区にある。軍関係者は「一種の定着スパイを探し出す部隊」として「軍内要人の動向を把握し各種ログインとコンピュータ作業、盗聴などを主業務とする」と明らかにした。 特にキム・テヨン国防長官時期に機務部隊でサイバー保安業務を引き受けるようにして以来サイバー分野側にも活動半径を広げたと伝えられた。
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/502294.html 訳J.S