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東海岸‘原子力クラスター’推進…賛否論難 加熱

原文入力:2011/10/23 21:23(1672字)
パク・ジュヒ記者


慶北道 "原子力輸出 前進基地に"
市民団体 "世界最大の核団地になる"
2028年までに13兆ウォン 投入…研究・産業・教育団地 計画
"地域経済回復" 主張に "放射能漏出 憂慮" 反発


政府が‘原子力ルネサンス’を前面に掲げ原子力産業輸出を推進する中で、慶北道が未来慶北を培う長期計画として、東海岸に‘原子力クラスター’を作ることに精魂を込めている。環境・反核団体は主要国らも危険性のためにあきらめた使用済核燃料再処理施設などが道の構想どおりにできる場合、東海岸が‘世界最大の核団地’になるだろうとし反発している。

慶北道が今年1月に出した構想は慶州~浦項~霊徳~蔚珍を結ぶ東海岸に原子力複合団地を作るということだ。 今年から2028年まで総事業費13兆4595億ウォン(国費11兆9245億ウォン)で種々の研究・産業施設などを建設し原子力輸出の前進基地に育てるという計画(表参照)だ。9兆2090億ウォンの第2原子力研究院、2兆4000億ウォンが必要な原子力水素実証団地、7000億ウォンのスマート試験原子炉を誘致し、原子力技術標準院・原子力産業振興院と原子力病院、原子力マイスター高も誘致・新設する内容だ。‘グローバル原子力発電所技能労働力養成教育院’はすでに去る19日、慶州市の旧陽北小学校で入学式を開いた。


慶北道は原子力クラスター推進の背景に慶北、東海岸が原子力発電所集積紙という点を挙げている。 現在、国内に稼動中の原子力発電所21基の内、蔚珍に6基、月城(慶州市)に4基など10基がある。 蔚珍と月城には追加で6基がさらに建設される予定だ。ソン・ギヨン慶北道エネルギー政策課長は「国内の原子力発電所の半分が集中しており、中低水準放射性廃棄物処理場まであり、慶北、東海岸が原子力輸出基地として最も適合する」と話した。慶北道は政策諮問などのために大学と研究所、企業など原子力専門家50人で原子力クラスターフォーラムも設けた。


これに対し環境運動連合と霊徳・蔚珍・慶州などの地域の反核団体は慶北道への原子力クラスター誘致中断を要求している。これら団体はこの事業の核心が第2原子力研究院の中の‘核再処理施設’であり、それ以外の施設は住民たちの拒否感を揉み消すための‘ニンジン’に過ぎないと指摘する。


慶北道は使用済核燃料を乾式工法で処理しプルトニウムを生産せずに廃棄物を減らす技術を研究するため安全性が確保されると話す。しかしキム・イクチュン慶州環境運動連合常任議長は21日「再処理自体が危険なので米国・英国・日本があきらめたし、再処理施設周辺の放射能汚染は深刻だ」と指摘した。乾式処理をしても核兵器の原料になり100万分の1gだけ吸入しても肺癌を起こすプルトニウムを含む高水準廃棄物が出てこざるを得ないということだ。


キム・イクチュン議長は「住民たちの同意も求めずに住民たちの暮らしの場所に‘高水準廃棄物処理場’を負わせる危険な核団地計画は撤回しなければならない」と話した。


原子力クラスター造成計画を慶北道が推進しているように見られるが、実際には政府が推進する原子力振興総合開発計画を移管したに過ぎないと環境団体は指摘する。 知識経済部は外部機関に原子力クラスター造成事業の妥当性研究を任せた状態だ。


韓国原子力学会が去る20日、ソウル教育文化会館で開こうとしていた‘第4次原子力振興計画公聴会’は原子力発電所周辺地域住民たちと反核団体らの反発で失敗に終わった。


江原道は‘三陟(サムチョク)原子力クラスター’造成を推進したが、その計画をあきらめ液化天然ガス(LNG)清浄エネルギー産業ベルト造成に方向を定めた。
大邱/パク・ジュヒ記者 hope@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/502084.html 訳J.S