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「私だけおいてきぼりに」…集団自殺防いだ仲間はずれ?

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/501774.html原文入力:2011/10/20 21:08(865字)
キム・キソン記者

レンタカーの座席が足りないからと排除
警察に通報して5人の自殺未然に防ぐ

車を借りて一緒に「自殺旅行」に出かけることにした一行が、座席不足を理由に自分だけおいて出発したことに憤慨した人が、警察に自殺計画を通報して集団自殺を防いだ。

18日午後4時10分頃、京畿道水原中部警察署の女性青少年係を訪ねてきたK氏(26)は、「インターネットサイトで知り合った男性5人と女性1人で一緒に自殺することにしたが、私だけおいて行ってしまった」と申し出た。同警察署の失踪捜査チームは、GPSで彼らが乗って行ったというレンタカーを追跡した。そして、彼らがこの日の午後5時頃、京畿道加平郡清平面を通過しているのを確認して、共助捜査に入った加平警察署は、彼らの中の2人を加平駅近くで捕まえた。また、警察の追跡を知りレンタカーを捨てて降りた残り3人は加平のあるモーテルに宿泊したが、駆けつけた警察官に発見され、家族に引き渡された。

集団自殺を計画したJ氏(40)は、水原から清平に向かっている途中、突然、車から降ろしてくれと言った後、行方をくらましており、警察が追跡中だ。

警察の調査の結果、彼らは水原市内でレンタカー車を借りた後、着火炭8個と煉炭、火鉢、睡眠誘導剤、遺書などを持って6人が一緒に車に乗り込んだ後、席が狭苦しいとK氏を置いて「自殺旅行」へ出かけたことが確認された。K氏は警察で「一行の中の1人が携帯電話で『席が足りない』と連絡してきて、私だけ除け者にされたようで腹が立ち、申告した」と話した。

ソ・スンギ水原中部署失踪捜査チーム長は20日、「動機はともかく、K氏の通報で5人の集団自殺を防ぐことができた」として「自殺旅行を企画したJ氏については、自殺ほう助などの容疑で行方を追っている」と話した。

水原/キム・キソン記者 player009@hani.co.kr
原文: 訳 M.S