原文入力:2011/10/17 21:18(1577字)
ユ・ソニ記者
韓国社会 抵抗と展望
李明博政府の逆走で
SNSに乗り生活型要求 噴出
地球的連帯で変化を産むだろう
米国、ニューヨークのウォール街占領デモに始まった‘1%の貪欲に対抗した99%の抵抗’が全世界的に広がる中で、半額授業料実現ろうそく集会・韓進重工業整理解雇撤回のための希望のバスなど、この間国内で着実に続いてきた市民の自発的なデモが新たに注目されている。
全世界同時デモに先立ち、我が国社会では李明博政府になって加速化した新自由主義と両極化拡大に反対する動きがろうそくデモと希望のバス等を通じてすでに表出されてきた。 専門家たちはこういう抵抗のエネルギーを全世界的な変化の熱望と結合させ具体的な代案を用意する段階に進まなければならないと話した。
ソ・クァンモ忠北(チュンブク)大教授(社会学)は 「ウォール街のデモと似た形の反新自由主義デモは国内では常にあった運動」としながら「差異点があるとすれば、我が国では‘投機金融規制’等の漠然としたスローガンではなく‘半額授業料’、‘無償給食’、‘非正規職解決’等、もう少し具体的で生活密着型のスローガンが溢れでていること」と話した。ソ教授は「乳母車を押して出てきた母親たち、子供の手を握って出てきた家族たち、自発的フラッシュモブなど今、世界をおおうデモの様相は韓国社会で見慣れた姿」と付け加えた。
キム・ホギ延世(ヨンセ)大教授(社会学)は国内でこういう多様な要求が市民のデモを通じて溢れでた背景には、新自由主義の弊害を認めない李明博政府の無能と我執があると説明した。キム教授は「米国やヨーロッパでは進歩的と呼ばれる米国のオバマ政府、保守の代名詞であるドイツのメルケル政府など、進歩と保守を問わず新自由主義による社会両極化と投機金融資本の弊害などの問題を認めている」として「しかし李明博政府は金持ち減税、普遍的福祉反対、公企業民営化、労働市場柔軟化などすでにその限界を現わした新自由主義政策をむしろ強化している」と話した。このように全世界的な流れに逆らう李明博政府の‘逆走’に疲れた大衆が半額授業料・非正規職・平和軍縮などのイシューを持って自発的にデモに立ち上がったということだ。
専門家たちはウォール街占領デモの拡散に最も大きな役割を果たしたソーシャルネットワークサービス(SNS)がすでに2008年以前に韓国社会に素早く登場していたという点も指摘した。 ペク・スンウク中央大教授(社会学)は「韓国は世界最高水準の情報通信強国として携帯電話などで武装したネットワーク化された個人の出現が早かったし、彼らがデモの主要な参加者になった」と分析した。
問題はそれぞれのデモがイシュー別に分散しているため凝集力と持続性に欠けるところにある。 キム・セギュン ソウル大教授(政治学)は「今や希望のバス、江汀マウル(村)、半額授業料、無償給食などのイシューを‘1対99’に象徴される反新自由主義運動へ結集させなければならない」として「全地球的な連帯を通じて韓国社会の山積したイシューを同時多発的な闘争につなげる時、政治社会の変化をも引き出すことができるだろう」と話した。
キム・ホギ教授は「すべての社会運動は‘拒否’や‘反対’で始まり、結局‘代案用意’まで連結される方法」とし「自発性に基づいた反新自由主義デモは持続的につながり結局は巨大な変化の流れを作り出すだろう」と見通した。 ユ・ソンヒ、パク・テウ記者 duck@hani.co.kr
原文: 訳J.S