原文入力:2011/10/13 19:43(1750字)
ホ・ジェヒョン記者、クォン・オソン記者
"明日、裁判所決定文が出てくるのに" 外注職員を同行し地下商店街4店舗 強制撤去
十数年間営業してきた商店街 リモデリングしロッテショッピングに営業を任せることに
←ロッテワールド地下商店街入口を外注職員が遮っている。
"全て火付けてしまうぞ。 みな燃やしてしまうぞ。"
13日明け方6時30分。スーツを着たがっしりした男たち50人余りがどっと押しかけてきた。10人余りの商人は商店街に続く狭い通路に立ちはだかった。ロッテワールド安全課職員が「みな火を付けてしまうぞ。 全て燃やしてしまうぞ」と言い商人たちを威嚇した。 ある商人が「どうしてそういうことが言えるのか」と問い詰めると この職員は「自分の家を燃やしてしまうということだ」と答え嘲笑った。 商人は外注職員の力には勝てず10分後には追い出された。ある商人は職員らに抵抗し腕を後にひねられた。合法的な撤去を指示できる裁判所執行官は朝7時30分頃になって到着した。
ソウル、松坡区、蚕室洞(チャムシルトン)のロッテワールド地下商店街4店舗がこの日強制撤去された。ロッテワールドは裁判所執行官と外注職員らを同行し、撤去に反対して抵抗した商人らを商店街から追い出し、商店内の什器らを強制的に撤去した。
商人たちはロッテワールドが訴訟の最中に奇襲撤去を行ったとし非難している。 ロッテワールド非常対策委員会所属商人は去る6日、ロッテワールドを相手に行った‘提訴前和解取消訴訟’で敗訴した後、裁判所に控訴した状態であった。
‘提訴前和解’は最近建物主が明け渡し訴訟を避け、賃借人退去を簡単にするためによく使う法的手続きだ。建物主が退去を要請しても賃借人は法律的に問題提起しないという内容の協約を締結することだが、建物主と賃借人間の不公平な関係の中で、再契約を口実に結ぶ反強制的合意であり公正でないという批判を受けている。
商人は訴訟進行中の強制撤去を阻むため強制執行停止申請を裁判所に出し、ソウル高裁はそれを受け入れた状態であった。強制執行停止裁判所通知書は14日頃に商人たちのもとに到着する予定だった。
だが、ロッテワールドは商人が裁判所の通知書を受ける前に奇襲的に商店を強制撤去してしまった。 ロッテワールドの商人は「明日にも裁判所決定文が出てくるというのに、どうしてこんなことができるのか。 ロッテには法もないのか」として絶叫したが、外注職員は頑として撤去を続けた。
ロッテワールドは地下商店街をリモデリングしロッテショッピング側に営業を任せるという立場だ。しかし商人は長い場合には十数年間にわたりこちらで商売をしてきたので、ロッテワールド側に商圏形成に対する補償や代替敷地の用意を要求しながら反発してきた。ロッテワールドは2011年1月から商人たちとの再契約を拒否し商人たちに退去通知をしてきた。
ロッテワールドは2009年に賃貸借契約更新条件として結んだ‘提訴前和解’契約により店舗を明け渡せと言ったが商人は賃貸借契約を更新するためにやむを得ず提訴前和解契約を結んだり、その内容を正しく知ることができなかったとし裁判所で訴訟を繰り広げた。
ロッテワールド非常対策委のある関係者は<ハンギョレ>との通話で「大統領は共生を叫び小商人たちのために仕事をすると言ったが、現実には私たちを保護してくれる人は誰もいない」と鬱憤を爆発させた。
これに対してロッテワールド関係者は「至急にリモデリング事業を進行しなければならないのに商人が継続して反対してきて我々の損害も大きい。法的手続き通りにやらざるを得ない」と明らかにした。
強制退去に反対する商人10人余りは10余日前から強制撤去を阻むためロッテワールド地下商店街で徹夜座り込みをしてきた。
文 ホ・ジェヒョン記者、映像 クォン・オソン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/500615.html 訳J.S