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[単独] テピョンホール 地下移転し復元 ’あきれた文化財庁

原文入力:2008-12-12午前09:26:36
ソウル市と文化財保存対立の末‘ 窮余の一策
’“き損防ぐ時はいつか…自ら地下に埋める”

‘文化財き損’を巡ってソウル市と文化財庁の間の異例的な対立まで産みだしたソウル市本館テピョンホールが現在位置の地下に移されて復元される。文化財庁は11日ソウル市庁舎指導委員会(委員キム・ジョンシン,キム・ヨンテ,ナム・ムンヒョン,イ・ジェ,キム・チョンドン)を開いて旧庁舎建物3階にあるテピョンホールを現在位置で高さだけ低くして本館地下2~3階に移すことに決めた。ソウル市のテピョンホール撤去に対抗してソウル市本館を史跡として仮指定するなど超強手で対応してきた文化財委員会が自らテピョンホールを地下に‘埋めてしまう’というあきれる決定を下した。

指導委員会はこの日、ソウル市本館建設現場事務所で開かれた会議で△テピョンホールを新館に移す案△旧庁舎のドーム下へ上げる案△地下に下ろす案について検討した。彼らはソウル市庁新庁舎や旧庁舎のドームの下にはテピョンホールを抱えられるほどの広い空間がないという判断により、テピョンホールを地下に移動することに決めた。ソウル市はテピョンホールを撤去する内容の設計案を作っておき新しい庁舎を作るためにテピョンホール撤去が避けられないと主張してきた。委員会はまた旧庁舎を‘市民のための空間’として作ることに合意し具体的な方案はソウル市で作るようにした。

テピョンホールは本館3階にある広さ378㎡,高さ約6mの大会議場で1926年完工の時、市議会格であった京城府協議会会議場として使われ、その後は歴代市長たちが主催する主要会議と行事空間として活用された。

市は旧建物の構造補強工事を終えた後、地上空間は図書館として活用し地下1階は周辺の市庁駅・乙支路入口地下鉄駅と直結する‘都市文化館’とする計画だ。また地下2階には市民のための小劇場とインターネットカフェなどを作る計画だ。

文化財委員会は去る8月26日、ソウル市が新しい庁舎を建設しなければならないとしてテピョンホールを壊すや同日午後に緊急会議を開きソウル市役所本館全体を史跡に仮指定して、き損を防いだことがある。しかしソウル市が△市庁前面と中央ホール,ドームの保存△文化財庁指導にともなうテピョンホールを移転復元△ソウル市長の公開謝罪などを受け入れるや、去る10月初め史跡仮指定を解除した。

ファン・ビョンウ文化連帯文化遺産委員長は「文化財庁がソウル市のテピョンホールき損に反対しながら、まさに自らテピョンホールを地下空間に埋めてしまった」として「個人所有者らの近代建築物き損に対して文化財庁やソウル市がこれからどのように対応するのか憂慮される」と語った。文化財庁のある関係者も「他に抜きん出た代案がない状況から出た窮余の策である」と今回の決定の困難さを認めた。ソウル市は「指導委員会の決定に従う」と11日明らかにした。 キム・ギテ記者 kkt@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/327204.html

原文:  訳J.S