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清州・清原 保導連盟損害賠償訴訟「国は遺族へ78億支払え」

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/498843.html原文入力:2011/09/30 21:12(814字)
ファン・チュンファ記者

ソウル中央地方裁判所民事32部(裁判長:ソ・チャンウォン(徐昌*:*はさんずいに元))は30日、朝鮮戦争時、左翼として集団虐殺された清州・清原地域の国民保導連盟犠牲者の遺族251人が、「虐殺にともなう慰謝料を支給せよ」として国を相手に訴えた損害賠償請求訴訟で、原告一部勝訴の判決を下した。

裁判所は「犠牲者本人には8000万ウォン、配偶者には4000万ウォンなどと慰謝料を算出した」として、「国は遺族側に約78億4800万ウォンを支給せよ」と明らかにした。

保導連盟は1948年、李承晩政権が左翼関連者を転向させ、彼らを統制しようと作った組織で、対外的には「左翼転向者」団体と前面に打ち出しておいて、朝鮮戦争が起きると、直ちに構成員の大部分が全国各地で集団虐殺された。真実・和解のための過去の歴史整理委員会は2008年11月、清原国民保導連盟に関して真相調査を行い、清州・清原地域の犠牲者が165人に達し、彼らを集団虐殺したことは「憲法で保障した国民の基本権の生命権を侵害したこと」と結論づけたことがある。

これに対し遺族らは、犠牲者の無念の死と精神的苦痛に対する慰謝料の一部として、約155億8400万ウォンを支給せよと2009年、訴訟を起こした。

これに先立ち大法院は、蔚山保導連盟犠牲者の遺族が起こした同じ趣旨の損害賠償請求訴訟で、「長い間、糾明さえ大変だった国家犯罪に対して、通常の賠償請求権の消滅時効を適用し、政府が損害賠償を拒否するのは不当だ」として、原告敗訴の判決を下した高裁判決を破棄し、事件をソウル高裁に送りかえしたことがある。

ファン・チュンファ記者
原文: 訳 M.S