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"パルチザンの肉体的DNAを持った政治家 1000人…まもなく名簿発表"

パク・スジン記者(3020字)


記事登録:2011/09/29 15:06
キリスト自由民主党 チョン・グァンフン牧師 インタビュー
イ・ジェオ、チョン・ドンヨン、パク・ヒョンジュン、クォン・ヨンギル、キム・グンテなど与野党政治家を網羅
"全教組に浸透させた教師 今も活動中"


←チョン・グァンフン牧師らが去る2日、ソウル、鍾路5街の韓国教会100周年記念館で‘キリスト自由民主党創党準備記者会見’を開いた際の様子。左からチョン牧師、キム・チュンニプ博士、イ・ゴンゲ弁護士、チェ・ビョンド牧師.  シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr


 大型教会の牧師が創党したキリスト自由民主党が‘左翼勢力1000人の名簿’を今年末に発表する予定だ。

 去る20日に創党したキリスト自由民主党のチョン・グァンフン顧問(サラン第一教会牧師)は22日<ハンギョレ>とのインタビューで「パルチザンの肉体的DNAを持つ人の中で韓国政治を掌握した人々が1千人」としつつ「キリスト自由民主党代表のキム・チュンニプ博士が1千人の名簿をまもなく発表するだろう」と話した。キム・チュンニプ キリスト自由民主党代表は「左翼活動により刑務所で暮らした人々の名簿などを発表し、少なくとも彼らが大韓民国の指導者として選ばれることは無いようにする」とし「記録と事実を土台に名簿を作り配布するだろう」と明らかにした。

 この名簿には与野党要人があまねく含まれる予定だ。チョン・グァンフン牧師は 「イ・ジェオ前特任長官、パク・ヒョンジュン大統領室社会特別補佐官、チョン・ドンヨン、パク・チウォン民主党議員、クォン・ヨンギル民主労働党議員、キム・グンテ民主党常任顧問などが全て名簿に含まれる」と話した。


 チョン・グァンフン牧師は「李承晩大統領が大韓民国政府樹立以後‘共産主義が良いという方は、あなた方が願う国である北韓があるから財産を持って出ていけ’と体制選択の自由を与え、その後も共産党活動をする人々に対しては処断した」として「その時の処断が恐ろしく智異山(チリサン)に隠れ入った人々がパルチザンであり、そのパルチザンの肉体的DNAを持った人がハンナラ党のイ・ジェオ、民主党のチョン・ドンヨンなど1000人もいる」と話した。


 チョン牧師は「彼らは結局思考や論理に従って左派運動をするのではなく、先祖から流れる価値観、DNAにしたがって動いている」とし「(彼らがずっと政権を掌握するならば)大韓民国に希望はない」と話した。


 チョン牧師は「彼らは大部分が駐韓米軍撤収、予備軍撤廃、国軍10分の1縮小、国家保安法撤廃などを綱領として掲げた民主党出身人物ら」とし「彼らが政治活動を継続するなら自身の民主党活動などの過去から転向したという転向の意志をはっきりと示さなければならない」と話した。


 チョン牧師はその例としてキム・ムンス京畿道(キョンギド)知事を挙げた。チョン牧師は「キム知事は‘盧武鉉大統領を見ると、自分が大学に通っている時と同じ考えであり’という発言をしたが、これは‘今はそうは考えない’という転向発言」と話した。彼は「その程度の宣言をしなくちゃ。その話をしたくなくて後に下がりながら韓国で大統領をするとか政治をすると言って出てきてはならない」と話した。


 チョン牧師はまた「1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下された当時、国民が心から‘この国の指導者’と信じた人の中の2人である李承晩、金九が韓国に入ってくるには各々2ヶ月、3ヶ月かかった」として「左派が好む金九を韓国に来れるようにしてあげたのは米国だったし、さらに金大中前大統領を朴正熙前大統領の手から救ったのも米国だった」と話した。


 チョン牧師は米国を両親に例え遠回し説明した。チョン牧師は「両親が私を殴っても両親を愛するのは自分の存在の原因であるためだ。 米国がいなかったら大韓民国もなかった。米国がこの頃、いくつかの通商問題で冷たくするからといって米国を非難するのは真の根本を理解しない行為だ」と説明した。

 チョン牧師の歴史認識には冷戦体制当時、米ソとの対立関係のために米国が世界政治で自国の利害関係に従って38度線を確定し、韓国の単独政府を樹立させた点は脱落している。


 彼は李承晩政権の下で起きた保導連盟事件など多くの良民虐殺に対しても‘正当なこと’と評価した。チョン牧師は「李承晩大統領が体制選択の自由を与え、その後も共産主義理念を実現しようとした人々に対してしたことであり、イ大統領の決断」と表現した。


 しかしこれは事実と異なるというのが歴史学者たちの見解だ。李承晩当時大統領は南北移動の自由を与えたことはない。解放後、韓国単独政府が樹立される以前の軍政下では比較的容易に南北間往来ができた。韓国単独政府樹立以後から朝鮮戦争勃発以前までも法的に南北移動を許容したのではなく便法的に互いに往来ができた。歴史学者イ・イファ氏は「李承晩大統領が政治演説をする過程で‘嫌ならば去れ’と一言ニ言云ったことはあるが、法的に体制を拒否する人々を送ってあげたという発言は歴史をわい曲するもの」と話した。


 また、李承晩政権で虐殺された人々は理念とは関係のない純粋良民が大部分だった。イ・イファ氏は「一例として聞慶(ムンギョン)虐殺だけを見ても、子供、婦女子、区別なしにただおとなしく食事の仕度をしていた人もみな連れて行き銃殺して埋める虐殺を行った」として「百歩譲歩して理念が異なる人だけ殺したとするならば体制が異なる状況で考慮する余地もあろうが、李承晩政権の虐殺はそれこそ純粋に良民虐殺だった」と話した。


 チョン牧師は全教組に対しても強く批判した。彼は‘全教組’を研究することになった個人史を打ち明けた。チョン牧師は「5年前、小学校5年だった息子が学校から帰ってきて‘ブッシュを殺せ’と部屋に書きおき、翌日にはブッシュ前米国大統領の写真を刃物で切っていた」として「どうしたの」と尋ねたところ、先生がそうさせたというので確認してみるとその教師は全教組の教師だった」と話した。


 彼はその時から全教組を徹底的に研究したと話した。チョン牧師は「全教組に全教組指向ではない先生を浸透させ会費も多く出させるなどして執拗に調査した」と話した。彼は今でもその教師は全教組で活動していると語った。


 彼は「全教組が密かに‘駐韓米軍は侵略軍’‘李承晩は米国が送ったスパイ’等、わい曲された歴史を子供たちに教え、その教育に大韓民国の若者たちが影響を受けた」として「今のこういう左傾化現象はみな全教組の作品」と話した。


 チョン牧師は自身がキリスト民主党活動をする理由について「全教組によって誤った歴史を習った大韓民国国民の大部分が大韓民国建国史をあまりにも知らないため」としつつ「来年の総選挙で全ての地方区にキリスト民主党が候補を出し‘大韓民国を認めるか、認めないか’を問い、大韓民国を否定する勢力を牽制する」と話した。


パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/498542.html 訳J.S