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「清掃しなかった」教師が生徒の顔をモップでこする

原文入力:2011/09/21 15:11(1190字)

生徒に清掃を指示したが、話を聞かなかったとの理由
父兄「行き過ぎ…子供たちの人権問題を深刻に感じなければ」

← A中学校の生徒たちがポータルサイトにあげた写真。この学校教師キム・某氏は、生徒たちが清掃をしないとして、モップで顔をこする体罰を加えた。
   
   
ソウルのある中学校で、教師が生徒たちの顔をモップでこする体罰を加えて論議になっている。

ソウル道峰区A中学校教師のキム・某氏は20日、自身の授業時間に、この学校の3年生の生徒たちの顔をモップでこすった。生徒に数回も清掃の指示をしたが、話を聞かなかったためだ。キム氏はこの日、清掃当番だった学生たち約十人に「モップ体罰」を加えた。 

学生たちは驚いた。体罰にあった生徒のクラスの友達は21日、あるポータルサイトに写真と共にコメントを載せて、「生徒たちが清掃をしないのは誤りだが、そこまで間違ったことだとは思えない」として「友人が体験した恥辱感に対して補償を受けなければならない」と主張した。この生徒は「以前から先生が、清掃を しないと顔に当ててモップで拭くと警告していたが、そんなことはしないだろうと思っていた」として「大韓民国にこういう人権侮辱処罰をする先生がいるという現状を変えなければならない」と主張した。この生徒は「該当の教師がモップ体罰を加えると、すぐに一部は驚いて席を立って逃げ、一部は被害をこうむっ た」と付け加えた。 

このような事実が知らされると、直ちにこの学校の父兄も沸き立った。モップ体罰にあった生徒の父兄は21日、ハンギョレ新聞との電話で、「いくら教育的目的 だったしても、やり過ぎだ。子供たちの人権問題を深刻に思ってほしい」と注文した。道峰区地域のメディアである「道峰N」発行人のユ・ソンジョン氏は、「この学校では体罰問題が深刻だ。生徒たちから、出席簿の角や携帯電話などで頭を叩いているという情報の提供を受けている」として「この学校の過度な体罰慣行は、必ず是正されなければならない」と主張した。

該当の教師は誤りを認めた。キム教師はハンギョレ新聞との電話で「ぬれた雑巾ではなく乾いた雑巾でしたことで、子供たちの顔にモップを当てると、すぐに皆、避けた」として「訓育の観点でしたわけだが、とにかく申し訳ないと考える」と釈明した。この学校のチェ・キシク教頭は、「キム教師が故意にそんなことをしたとは思えない。これからは対話を通じて子供たちを教育するように指示する」と話した。

生徒たちがポータルサイトに載せた体罰告発文は、現在の削除された状態だ。学校側は、生徒たちが自発的に削除したと説明した。 

ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/497218.html 訳 M.S