原文入力:2011/09/20 11:04(3116字)
パク・ジョンチャン記者
ネチズン自発的翻訳体制で
韓国に関連した文書 集中公開
現職記者など20人余りが参加
←‘ウィキリークス韓国’(www.wikileaks-kr.org)ホームページのトップ画面キャプチャー.
内部告発サイトのウィキリークスが暴露した外交文書の中で韓国関連内容を自発的に翻訳し共有するホームページが相次いで作られている。
最も代表的なものが‘ウィキリークス韓国’(www.wikileaks-kr.org)だ。このホームページはトップ画面案内を通じて「ウィキリークス英文公開文書内の韓国関連部分を自発的に翻訳するプロジェクト ページ」として「ネチズンが力を集めて短時間に真実を明らかにしよう」と提案した。また、ホームページは「ネチズンが安心して翻訳に参加できるよう個人情報保護はもちろん無作為削除に備えた保安システムを整えている」と強調した。翻訳プロジェクトが公開されることを願わない勢力が 削除作業や攻撃を試みた場合、すぐにIP公開とともに遮断措置を取り、リアルタイム バックアップ システムを通じて即刻復旧が可能だということだ。
ウィキリークス韓国は現在までに翻訳が終わった文書25種と翻訳中の文書12種などを公開している。翻訳が終わった文書には‘韓国:1987年 例年テロ報告書’、‘李明博は運河プロジェクトを夢見る’、‘KBS高位級記者、ハンナラ党の勝利が避けられないと予測する’等、言論を通じて一部知らされた内容が含まれている。
翻訳中の文書は‘韓国FTA:処理方法に対する予備議論’、‘金日成誕生日および金日成父子の新たな称号:韓国の考え’等だ。翻訳には有名ツイッターリアンの春川(チュンチョン)文化放送(MBC)パク・テヨン記者(ツイッターID‘biguse’)と‘luckypd’、‘methis4u’等 20人余りが参加している。翻訳した文書はサイトに加入した後に直接編集でき、Eメール(wikileaks.kr@gmail.com)に送ればサイト管理者が編集したりもする。
このサイトを作ったナ・某(45・米国、カリフォルニア居住)氏は、電子メール インタビューで「大韓民国のマスコミ統制は外部(米国)から見れば本当に驚くべき水準」としつつ「偽り報道と特定集団に有利な編集に対抗して国民に真実を知らせたい思いでサイトを作った」と話した。
ナ氏は保安問題と関連して「シリコンバレーでインターネット保安ソリューション会社を永らく経営しており自信がある」とし「すでにデータ削除と攻撃に対するいくつかの事例を収集しており、攻撃勢力の範囲が狭まれば公開するつもり」と明らかにした。ナ氏は集団翻訳で発掘した新たな真実を自身のツイッター(wikileakskrorg)を通じても公開する予定だ。
‘ウィキリークス韓国’の他にも、ツイッターID‘socoop’は‘ウィキリークス韓国ページ目録リスト’(http://socoop.net/wikileaks)を翻訳してあげている。パク・テヨン記者も去る17日、グーグル ドックス(Docs)に‘ウィキリークス翻訳集団 知性で’という翻訳ページを開き原文と翻訳文を共有している。現在このサイトにも翻訳要請目録16個程度が上がってきており、ウィキリークス資料を見れる場所もリンクされている。
パク記者は "ウィキリクス目次を翻訳してあげた方(socoop)が内容も翻訳してあげれば良いといってツイッターを通じて共同作業をしようと提案をしたところ10人余りが出た" として "個別報道機関が下記には限界があるから共同作業をしてみようと提案したこと" と明らかにした。
パク記者は「駐韓米国大使館が本国に送った外交文書と情報報告1万4千ページの中で、FTA等の懸案と関連した文書が優先翻訳対象」としつつ「今後、翻訳の誤りを正すことができる監修陣を設け、マスコミ労組次元で翻訳内容をリリースするなどオン・オフラインを行き交う協力体制を整えていく計画」と明らかにした。
ウィキリークス韓国とパク記者らは、グーグル ドックス翻訳作業が保安と管理に問題点が明らかになりサービスをウィキリークス韓国へ統合移転する方案を推進している。以下はウィキリークス韓国運営者のナ・某(45)氏との電子メール インタビュー全文だ。
パク・ジョンチャン記者 pjc@hani.co.kr
“言論統制 驚くべき水準、真実を知らせるために立ち上がった”ウィキリークス韓国 管理者ナ・某氏 電子メール インタビュー
-ウィキリクス韓国を開設した理由は?
“大韓民国国民に事実を知らせたい気持ちだけでした。大韓民国の言論統制は外部(ここは米国です)から見れば驚くべき水準です。偽り報道と特定集団に有利な編集で毎日国民を映画マトリックスのように作られた世の中で洗脳しながら暮らすようにしています。それを打ち破りたいマトリックスのモーフィアスのように赤色錠剤を与えたい気持ちといいましょうか?”
-こういう作業にどんな意味があると考えるか?
“既得権言論は韓国政府の忠実な犬に転落しました。国民はバカではなく、世の中が変化しているということをこういう作業を通して見せたかったのです。 集団知性、すなわちSNSとインターネットを活用して真実を正し、知らせられるし既存勢力と競争できるということを示そうということです。歴史的に見れば新しい技術(テクノロジー)を前面に掲げた新興勢力が既存の価値を固守する保守勢力に勝ってきました。”
-一般の人たちがどのようにすれば翻訳サービスに参加できるか?
“ウィキ ページに加入してEメールさえ確認されれば誰もがページを編集できます。英語に熟達しているとかいう条件や手続きは全くありません。1行でも翻訳してウィキ ページに直接上げたりEメールで知らせれば良いのです。”
“すでに攻撃情報収集…攻撃者も危険を甘受しなければならない”
-ネチズンが安心して参加するためには保安問題が特に重要だと思うが..
“米国、カリフォルニア シリコンバレーでインターネット保安ソリューション会社を経営しています。ウィキリークス韓国を攻撃するということは攻撃者自らも相当な危険を甘受しなければならないでしょう。すでにいくつかの試みに対してデータを収集しました。攻撃勢力に対する範囲が狭まれば公開するつもりです。ひょっとしてあるかも知れない韓国政府によるサイト遮断に対しても対策を用意しました。政府の誤った政策と行動が技術発展を凌駕できないということを示そうと思います。”
-別のツイッターリアン(biguse,socoop)たちとの協業はどのようにするつもりなのか?
“今議論しています。既存グーグル ドックスでの作業は保安と管理上の問題でウィキ システムに統合移転する方向で考えています。互いに力を合わせて真実に向かって進まなければなりません。”
-翻訳に対する検証や監修はどのようにするつもりなのか?
“不特定多数の集団知性が集まれば自ら浄化され完ぺきに近づくと信じます。ウィキペディアの事例がそれを証明しています。インターネットでは多数の力をひとまず信じ、その後に発生する問題は技術的に解決すれば良いのです。”
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/496875.html 訳J.S