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"議論なしで‘民主主義’を‘自由民主主義’に変えた"

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/496956.html

原文入力:2011/09/20 00:04(1369字)
歴史教育課程 開発推進委員 9人 辞意
キム・ミンギョン記者、イ・ジェフン記者


イ・ベヨン委員長が議論要求を黙殺…"推進委の意義は消えた"


教育科学技術部が去る2月に発足させた‘歴史教育過程開発推進委員会’(推進委)委員20人の内 9人が19日 辞退の意向を明らかにした。9人は‘2009改正教育課程’の歴史教育課程各論で‘民主主義’という用語が‘自由民主主義’に変わる過程で推進委の議論が全くなされない点が問題だと指摘した。教授、教師などで構成された推進委員は教科部長官が直接任命し、イ・ベヨン国家ブランド委員会委員長が委員長を務めている。

オ・スチャン ソウル大教授など推進委員6人は、この日イ・ベヨン推進委員長らに送った電子メールで「推進委の同意と承認の下に提出され社会科教育課程審議会まで通過した改正歴史教育課程案に対し、教科部は最後の段階で修正を加えた」として「教育現場に甚大な変化を呼び起こす教育課程案変更告示を推進委が一度の会議もなしにそのまま受け入れるということは納得できない」と辞退の理由を明らかにした。


先月公開された歴史教育課程各論では‘民主主義’が‘自由民主主義’に交替させられていた。これに対し歴史教科教育課程改正案を研究した‘歴史教育課程開発政策研究委員会’の委員24人の内、委員長を含む21人が先月16日これを批判する声明を出した。さらに8人の推進委員はこの問題を議論する会議を招集しようとイ・ベヨン推進委員長に要求した。しかしイ委員長は来る30日 会議日程を定めながらも委員らの要求事項は受け入れなかった。その結果、推進委員たちの間で推進委の地位と参与に関する疑問が起こり辞退にまで達することになった。彼らは電子メールでも「推進委員会の委員として繰り返し確認できたことは、推進委の無責任と無所信、そして非民主的現実」とし「これ以上、推進委員会に参加し活動する根拠と妥当性を見いだせないため委員職を辞退する」と明らかにした。


また、ヤン・ホファン ソウル大教授など3人も個人的に辞退すると明らかにした。ヤン教授は「推進委は歴史教育課程を強化するために作られたが、そのための新しい方案というより教育課程用語を修正することに終わった」と指摘した。


オ・スチャン教授は「長い期間にわたり韓国現代史を教える中心概念として設定されてきた‘民主主義’の代わりに‘自由民主主義’が入るならば、独立運動をはじめとする韓国近代史を見る枠組みにも大きな変化が予想される」として「これを推進委が議論しないことは理解できない」という立場だ。この日辞退した別の委員も「研究委、推進委、社会科教育課程審議委員会まで通過した歴史教育課程案が韓国現代史学会の建議で変わった」として「国民教育と関連した重要な問題がどのように変わったのか、国民も、教育課程開発参加者らも分からない状況では推進委の存在意義はない」と語った。


キム・ミンギョン、イ・ジェフン記者 salmat@hani.co.kr


原文: 訳J.S