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2008年 KDI "経済性ある" 1年後には…水資源公社 発注報告書は京仁運河 経済性否認

原文入力:2011/09/14 21:57(1521字)
パク・ヨンニュル記者


KMI "物流量 可能性 低い"
水資源公社 "問題点すでに反映"
カン・キガプ議員 "経済性 膨らまし"


京仁運河(アラベッキル)事業に経済性があるという国策研究機関の報告書が出てきて1年後に実際の事業主体である韓国水資源公社が発注した委託報告書は京仁運河の物流量予測が非現実的であると推定できる内容を含んでいることが明らかになった。韓国開発研究院(KDI)は去る2008年12月‘京仁運河事業需要予測再調査および妥当性・適格性調査’報告書を通じて、今年 京仁港の物流量を海砂632万t、鋼材49万7000t、中古車34万tと予測した後、事業の経済性があるとの結論を下した。

カン・キガプ民主労働党議員が14日に公開した韓国海洋水産開発院(KMI)の‘京仁港埠頭使用料算定および埠頭運営会社選定方案委託研究’の結果報告書を見れば、韓国開発研究院の物流量予測は大きく膨らまされた可能性が高いと分析される。海洋水産開発院の報告書は去る2009年11月、水資源公社の発注により作られたものだ。


報告書は京仁港中古車埠頭の場合、経済性のある自動車船舶の接岸が事実上不可能と判断した。京仁港近隣に位置した仁川港に接岸する自動車船舶の大きさが大部分3万~5万t級である反面、京仁港仁川ターミナルは最大7500t級船舶までしか接岸できないように設計されているためだ。報告書はこれを根拠に「開港直後、中古輸出自動車が京仁港仁川ターミナルを利用する可能性が殆どないと判断される」と明らかにした。


海砂物流量予測も現実性がないと分析された。報告書は「海砂の場合、需給が非常に不規則な品目であり、北漢山の砂搬入など外部要因による不安定な要素が多い」と指摘した。また「関連業界でも海砂埠頭の場合、斜陽産業という認識を示しており、関連部署で循環骨材活性化政策を推進することにより骨材需要は減少するだろう」と展望した。


鋼材埠頭も他の貨物に比べ荷主の独占的プロセスが強く作用し、物流量創出が制限的という評価が下された。また、既存の仁川港と平沢・唐津港の物流量が移ってくると予想したことに対しても懐疑的だった。報告書は仁川港と平沢・唐津港のコンテナ埠頭と砂埠頭、鋼材埠頭、自動車埠頭施設だけでも2020年まで施設過剰が憂慮されており、京仁港への物流量移転可能性がきわめて低いと見通した。


これに対して水資源公社側は 「開港前に発生しうる問題に対応するために実行した支度研究報告書であり、すでに問題点は十分に反映された」として「埠頭運営会社が選ばれたということは物流量を満たすことができるという意」と説明した。工事関係者は「報告書が指摘したことは中古船舶専用船を通じてスキ間市場を探さなければならないということであったが、問題の核心である中古船舶専用船も用意できたし、残りの部分も今後予想物流量を満たすのに大きな問題がないだろう」と話した。だが、カン・キガプ議員は「車両輸出船舶の大型化は経済性のためだが、京仁運河に合わせた中古船舶専用船導入はベッドに人を合わせるようなもので、定着可否が不透明だ」として「報告書の他の内容を見ても京仁運河の経済効果が膨らませだという疑いを強く抱く」と話した。


パク・ヨンニュル記者 ylpak@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/496175.html 訳J.S