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京畿道(キョンギド)に広がる‘良い店ウイルス’

原文入力:2011/08/31 22:39(1486字)
ホン・ヨンドク記者


移住女性たちの‘ハッピーマム’に続き
低所得層生産品を販売する
‘お互い良い店’1号店 開場
2014年までに55ヶ所へ拡大


←ベトナム・中国など多文化移住女性が31日、京畿、始興市(シフシ)、銀杏洞(ウネンドン)大宇3次アパート上団地商店街の1階にある‘ハッピーマム分かち合い店’に供給するパンを焼いている。


 "木がいくら根をおろし枝を伸ばしたくとも、この世のどこかの大地に立つ場所がなければ木は存在すらできない。同じように人もまた、政治・経済・社会・文化的な自己の領域、すなわち人としての本来の席を作り享受する以前に大地に先ずは立たなければならず、立つ場所がなければならない。" 撤去民たちと共に都市貧民運動を行いながら社会福祉法人‘福音の席’初代理事長を務めた故チェ・ジョング議員は生前にこのように話した。

多文化移住女性の経済活動共同体として、故チェ・ジョング議員の精神を実現しつつある‘ハッピーマム分かち合い店’を31日訪ねた。京畿始興市(シフシ)、銀杏洞(ウネンドン)大宇3次アパート上団地商店街1階に位置した33㎡余りの売り場はたった今焼いた13種類のパンの香りが立ち込めていた。このパンは中国とベトナムなど6人の移住女性が‘福音の席’傘下の小さな席 総合社会福祉館で去る1年間に習った製パン技術で作ったものだ。


韓国に嫁いできて今年で4年目のベトナム人 パンティパン(27)は午前10時から午後3時まで勤め毎月50万ウォンを受け取る。 彼女は「夫も好きだしハングルも学び、だんだんに韓国に根をおろせそうだ」と話した。


小さな席 総合社会福祉館が移住女性らと共に始興市からマウル(村)企業として選定を受け、去る7月18日に開業した‘ハッピーマム’は現在、一日20万~30万ウォンの売り上げを上げ他の脆弱階層も支援できる程にスクスクと育っている。


←社会脆弱階層の生産品を売るために作られた京畿始興市、大也洞(テヤドン)‘お互い良い店’1号店がドアを開けた31日、住民たちが陳列された商品を見ている。


この日午後‘ハッピーマム’から500m余り離れたところでは、キム・ムンス京畿知事とキム・ユンシク始興市長らが参加する中で‘お互い良い店’1号店が開店した。‘お互い良い店’は京畿道と京畿広域自活センターが低所得層が生産した優秀商品の販売活性化のために作った販売施設だ。福音の席傘下‘始興小さな席 地域自活センター’が京畿広域自活センターに申請し今回1号店を出すに至った。


82㎡余りの売り場では親環境生活用品から健康食品、加工食品、新鮮食品、雑穀類まで多様な商品が販売されている。すべての製品は全国の自活参与住民と障害者、老人など 社会脆弱階層が生産したものだ。


始興小さな席 地域自活センターのチェ・ジョンウン館長は「脆弱階層住民たちが自ら作った生産品を売り自立する基盤を作るために努力したが販売経路がなく困難が大きかった」として「故チェ・ジョング先生がおっしゃったように貧しい住民たちが自ら人生の共同体を作る中心に立つ契機となるだろう」と話した。京畿道はこの日開店したお互い良い店を2014年末までに55ヶ所に拡大する予定だ。


文・写真/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/494371.html 訳J.S