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性醜行 高麗大医学部生 弁護人 "被告は本当は被害者です"

原文入力:2011/08/31 16:11(3788字)


[ファン・ジンミの法廷ルポ] 高麗大医学部 集団セクハラ事件 2次、3次公判


ペ氏の寝癖の証言のために証人召還、弁護人は被害者の "そのようなイメージ" 云々し‘大当たり所信発言’


←高麗大正門前でキム・ヒョンイク(卒業生)氏が高麗大医学部生 性醜行者らに対する教籍剥奪措置を促す1人示威をしている。 写真ニューシス


8月16日、高麗大性暴行事件の2次公判が開かれた。パク○○とハン○○は頭を深く下げ、ペ○○は平気な表情で入場した。判事は去る公判のあらすじを要約した。 二人は公訴事実を認めたが、ペ○○は一人で車で音楽を聞いていたので上着を下ろしただけで醜行はしていないとし、3時半以後には寝たので知らなかったと言う主張を再確認した。ペ○○の弁護人が申請した証人キム○○とイ○○は出席しなかった。弁護人は「被害者が同じ科の同期たちが法廷に証人として出席できないよう学校に圧力を加えている」と話し、ソン○○とイ○○の証人申請を維持すると話した。判事は立証趣旨がペ○○の睡眠習慣を立証するためのものならば証人採択が適切でないとし難色を示したが、弁護人は証人尋問事項を提出するので検討してみて必ず採択して欲しいと懇請した。

#4時間ほど非公開尋問、被害者は涙まじりに叫ぶ声と、加害者の母親の大声が…


被害者の証人尋問はビデオ装置を媒介し他の部屋から中継して非公開で進行された。被害者の法律相談を引き受けた弁護人が被害者と同席することを希望したが、判事はそれを受け入れなかった。判事は刑事訴訟規則上、法理上の問題があるとし、心理的安定を図るための相談心理士ではない弁護士の同席を認めないとした。(刑事訴訟法163条2項と‘性暴行犯罪の処罰などに関する特例法’ 29条には被害者の尋問時に裁判に支障を与える恐れがあるなどのやむをえない場合でなければ信頼関係にある人の同席を許容するとしているので、弁護士を‘信頼関係にある者’と見ることは難しいという趣旨であった。最高裁規則には同席人の範囲として配偶者、直系親族、兄弟姉妹、家族、同居人、雇い主と明示されている。)


傍聴客を退廷させ、4時間ほどの非公開尋問が続いた。被害者が涙まじりに叫ぶ声と非公開証人(ペ○○の母親と推定)の大声が法廷外にたまに聞こえてきた。CBSラジオでの被害者の姉の電話インタビューによれば被害者が被告側弁護人4人を一人で相手にすることが非常に大変だったし、特にペ○○の弁護人が3時間あまりにわたりささいな質問で被害者を執拗に尋問し、へとへとになる状況だったという。被害者の姉は以前にもペ○○の両親が被害者と会い話をしたいとして、継続的に自宅を訪ねてきて、‘こんなことが知られればあなたも終わり’として脅迫し、前の公判後には記者たちに被害者に問題があり私たちの息子には誤りがないという言葉を繰り返したという。 ペ○○側の被害者いじめは度を越しているようだ。8月29日チェ・ヨンヒ議員室の発表によれば、6月初め、加害者が拘束される前に学校懲戒委員会に提出する目的で同じ科の学生たちを相手にアンケート調査が行われたが、質問項目内容が被害者は普段から利己的かどうか、普段の私生活がみだれていたか、サイコパスなのかを問う内容であったとし、被害者はそのような事実を後になって知ったという。


#弁護人 "ペンションの部屋はどのくらい狭いのか、現場検証をしよう"
これが話でだけ聞いていた科学捜査?


4時間ぶりに非公開が解かれ再び傍聴が許された。移動通信社のカカオトークと携帯メール内訳、高麗大両性平等センターの被害者陳述が書かれた相談日誌、パク○○とハン○○のEメール、パク○○のMP3録音ファイルと録音収録などが証拠として採択された。ペ○○の弁護人はキム○○、イ○○の証人申請は撤回するが、ソン○○とイ○○の証人採択は継続維持すると固執した。被告人の行動と習慣を確認する必要があるということだ。 そして加平ペンションを現場検証しなければならないという新たな発言をした。


判事が「写真や動画で変えてはいけないでしょうか?」と言うと、弁護人は「実際に行ってみれば写真とは大きく異なるように感じられます。8時の照明状態とか部屋の大きさとか…」と言った。判事が「何を立証するためのものでしょうか?」と尋ねると、弁護人は「部屋が狭くパク○○がペ○○が動くのを感じられなかったとすればペ○○は実際に動かなかった可能性が高いのです」というはっきりしない話をした。 (なのでパク○○はペ○○が動かずに寝ていたと話したが、‘部屋の大きさが非常に狭く’ペ○○が動いたとすればパク○○が感じられないことはありえないので、ペ○○は動かずに寝ていたというのが正しい? こんなのが話だけで聞いていた科学捜査か? それを立証するために加平での現場検証を要請するパク弁護士の情熱が本当に感動的だった。) 判事は現場状況を撮影し測定して提出するよう話し現場検証を許さなかった。
同日、高麗大の賞罰委員会が開かれた。加害者らの懲戒強度が発表される予定だったが、決定事項は公開されなかった。 教籍剥奪ではなく退学側に大枠が決まったという便りが非公式的に聞こえてきた。学校側は‘教育を通じた教化の可能性’と教籍剥奪をした場合、加害学生らが訴訟を起こす憂慮に言及した。一方、被害者は教籍剥奪ではなく退学と決定され加害者らの再入学が可能になる場合、自身が学校を去る他はないという立場を明らかにした。


#弁護人、被害者が乱れていたかを尋ねると
“ペ○○は2人だけの関係では本当に被害者です”


8月30日、3次公判が開かれた。 弁護人側証人 イ○○が出席した。ペ○○と医学部の同期だが休学したために本科3学年の男子学生でペ○○が安山病院で実習した時に証人のメゾネットタイプのオフィステルで4週間一緒に居住した。弁護人は「ペ○○とそれほど親しい間柄ではなく、ペ○○に面会したことも手紙をやりとりしたこともないでしょう?」と言い、それを確認させた。そして「学生たちが同僚である被害者との関係のために法廷で証言することを敬遠しており、他人事に割り込むなという周辺の引き止めにもかかわらず、ソウル大医科大学教授であり盆唐ソウル大病院の医師である証人の父が証言をするよう仰り、この場所に立つことになりましたね?」と多少 冗長な紹介をした。 (ソウル医大教授うんぬんは証言の道徳性を強調するためかもしれないが、リスニングにより‘父親に背中を押されて出てきた’と受け入れる余地もあるのではないか?)


質問は結局ペ○○の寝癖に関することだった。「4週間、一緒に暮らして8~9回酒を一緒に飲んだことがあるが、ペ○○はビール一杯飲んで横になれば5~10分で眠ってしまいます。私より出勤時間が30分程度早かったのですが、アラームが鳴っても起きられず私がペ○○が寝ている2階まで上がり、アラームを代わりに消し、起こしてもすぐには起きられませんでした」と証言した。検事は「起きられないのは実習が大変だからではありませんか、一緒に旅行したことはありませんか」と尋ねた。(酒飲んで寝れば目が覚めないということが要旨のようだが、1ヶ月に8~9回も遅刻して実習点数はどうして受けられたのか?) 判事は同僚が証人出席を敬遠しているということを誰に聞いたかを尋ねた。証人は同期に「ギスギスしているという言葉を直接聞いた」と答えた。


弁護人は「証人は被害者をよく知っているか?」と尋ねた。証人はよく知らないと答えたが、弁護人は質問を続けた。「女子学生が(弁護人はさっきから被害者を度々女子学生と呼んだ)被告人に‘私がそのようなイメージがあって悩んでいるんだけど…’と話したが、女子学生にはそのようなイメージが実際にあるんですか?」という質問をした。判事はそれがどういう意味かと尋ねた。「被告人パク○○の証言で被害者が‘私がそのようなイメージがあってストレスを受けている’と話したことがあり…」と言うと、判事は‘そのようなイメージ’とはどういう意味なのかを尋ねた。弁護人を若干当惑させ、「多くの男と異性関係を結び、恋人がいながら他の男とまたつきあって…」と答えた。あの有名な‘紊乱’論議をされます。検事がそのような質問を何故するのか異議を提起した。弁護人は「被害者の陳述を弾劾するためです。ペ○○はこの事件では被告人だが、被害者と2人だけの関係では本当は被害者だと考えます」として爆弾所信発言をした。判事は証人に答えなくとも良いと話した。


2人だけの関係では被害者だと…なので弁護人はペ○○は一緒に性醜行をしておらず、他の被告人らもペ○○は動かなかったと述べているのに、被害者(いや弁護人の話では‘そのようなイメージがある女子学生’)が2人の間の何か恨みでペ○○が一緒に性醜行したと追い込んでいるという意であるようだ。(次に続く)


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/494230.html 訳J.S