原文入力:2011/08/12 08:28(1431字)
ソン・ウォンジェ記者
政府側 "北・露間経路など具体的協議 進行中"
完工すれば北に年間1億ドルの収益…南も輸送料節約
三角経協、非核化交渉などで対北韓カードの可能性
←ロシア天然ガス管現況
政府がロシアの天然ガスを北韓経由のガス管で持ってくる南-北‐露三角経済協力プロジェクトに対して。北韓の天安艦・延坪島謝罪など南北関係の前提条件を付けずに推進する方針を定めたことが明らかになった。
政府当局者は11日「去る8日、モスクワで開かれた韓-ロシア外交長官会談でロシアの天然ガスを韓国へ輸送する問題を多く議論した」として「セルゲイ ラブロフ長官は‘最近ロシアと北韓の関連協議で北韓の反応が肯定的だったとし、プロジェクトに対して楽観的に展望する’と明らかにした」と伝えた。この当局者は「この問題には南北間政治を介入させず北‐露間で合意されれば共に推進するという方針」と付け加えた。別の当局者は「現在、北‐露間にはガス管設置経路などに関する具体的協議が進行されたと見られる」として「まもなくロシアの事業者であるガスプロムとわが国のガス公社が実務協議に入る計画」と話した。
ガス管設置に合意すれば、南北間にもガス管敷設に必要な物資と人材が行き来しなければならず関連協議が開かれることになる。また、ガス管経由の費用として毎年1億ドル以上の通過料が北韓に入ることになる。政府当局者は「三角経済協力概念で接近すれば、複雑な南北間政治問題を乗り越える道が開かれる」として 「ガス管を通じてガスが供給される場合、液化して船に積むより輸送料が3分の1に抑えられれ、北韓にもたらされる金額以上にわが国にとって途方もない利益になる」と強調した。事実上、三角経済協力を名分として南北関係改善と非核化交渉の対北韓テコ用カードとしてガス管事業を推進しているという意味だ。
一部では金正日北韓国防委員長が早ければ来月にもロシア極東地域を訪問し、ウラジミール プーチン総理とガス管設置問題で合意する可能性も議論されている。プーチン総理は来月ウラジオストックでサハリンとウラジオストックを連結するガス管建設竣工行事に参加する予定であり、この期間にキム委員長のロシア訪問可能性があるということだ。
しかし実際の事業成功可否は不透明だという展望もある。ロシア日刊紙<コメルサント>は10日 「北韓経由のガス管の安定性に関する憂慮からガス管プロジェクトに対する懐疑や反対の声も大きくなっている」と報道した。
南-北‐露ガス管協力プロジェクトは李明博大統領が現代建設会長時から関心を傾けてきた事業だ。 イ大統領は2008年9月、初めてのロシア訪問時、2015年から毎年シベリア天然ガス750万t(国内予想消費量の20%)を30年間持ってくる内容の了解覚書(MOU)を結んだ。
北韓は去る3月15日、外務省スポークスマン インタビューを通じて「朝鮮(北)はロシアの(ガス管と鉄道、送電線連結)計画を支持し、その実現のための3者(南-北‐露)実務交渉提案が出てくれば肯定検討するだろう」と明らかにしていた。 ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/491497.html 訳J.S