原文入力:2011/08/08 19:16(1000字)
「済州海軍基地建設に抗議するためワシントンの韓国大使館に電話したところ、こんな返事が帰ってきた。『私たちに言うんじゃなくて、米国国務部や国防部に言って下さい。 済州基地を作れと言って私たちを圧迫しているのは彼らなんですから。』」
去る5日<ニューヨーク タイムズ>のオピニオン欄に「望んでいないミサイルを強要された韓国の島(済州道)」というタイトルで掲載されたコリア政策研究所事務局長クリスティン・アンの文に出てくる話だ。 <インターナショナル ヘラルド トリビューン>にも載せられたその文でクリスティン・アンは、米国が明らかにすることを憚っているが、済州海軍基地は米国のための基地であると主張した。
その翌日の<ニューヨーク タイムズ>のオピニオン欄には、「パラダイスに乗り込んできた軍備競争」というタイトルでグロリア・スタイネムが済州基地建設に反対する文を載せた。 <ミズ>編集長を務めた「女性メディアセンター」共同設立者のスタイネムは、海軍基地建設を強行すればユネスコ指定世界自然遺産である済州道の環境が破壊され、また、済州基地を重大な脅威と見なす中国を緊張させて国際的安保危機を触発することになると警告した。 スタイネムもやはり、韓国が米国国防部の悪だくみに乗せられていることが心配だとして、済州基地が米国の意のままに建設されていることをほのめかしている。
クリスティン・アンは済州基地に配置されるイージス艦のミサイル迎撃体制では北の低高度短距離ミサイル攻撃から韓国の北部地域の3分の2も守ることができないという1999年の議会提出米国防総省報告書を引用して、済州基地はしたがって中国南東部海岸地域に日本と台湾を狙って長距離ミサイルを配置した中国に対応するものだと指摘した。 彼女はまた、中国の強力な経済的挑戦に直面した米国が東シナ海とその南の海域(東南アジア地域)に対して力を行使するために済州海軍基地が決定的役割を果たすだろうとした2009年のランド研究所の報告書も引用した。 済州道が危ない。
ハン・スンドン論説委員 sdhan＠hani.co.kr
原文: 訳A.K
