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政府 "北韓水害に 50億 緊急救護"

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/490298.html

原文入力:2011/08/03 22:36(1097字)
ソン・ウォンジェ記者、クォン・テホ記者

韓国赤十字、米穀・セメントは除外方針…パン・ギムン総長 "北韓 食糧難 深刻"

大韓赤十字社(韓国赤十字)が3日、50億ウォン相当の対北韓水害支援の提供意志を北側に伝達した。韓国赤十字は政府の対北韓人道的支援事業を代行する機関であり、事実上 政府次元の支援意志伝達と言える。
韓国赤十字はこの日午後、ユ・ジョンハ総裁名義で北側の朝鮮赤十字社に対北韓通知文を送り、最近の集中豪雨で被害をこうむった北韓、黄海道と江原道一帯の住民たちに生活必需品および医薬品など50億ウォン相当の物品を京義線と東海線陸路を通じて伝達すると明らかにした。

50億ウォン相当の対北韓支援は100億ウォン規模であった昨年の半分水準であり、品目もまた昨年には北側の要請として伝えられた米(5000t)とセメント(1万t)等は排除された。 政府当局者は「緊急救護という性格に合わせて被災者に必要な毛布や歯磨き粉など生活必需品と医薬品、嬰・乳児対象の緊急救護食品などを考えている」として「米や小麦粉のような食糧やセメントは現在としては考えていない」と話した。彼は支援規模が昨年より減ったことについては「我々も水害があり、南北関係状況でどの程度が適切かを総合的に判断する時、50億ウォンが適正と見る」と話した。

今回の水害支援提案は最近 国際社会の相次ぐ対北韓水害支援の動きと北韓-米国対話などを考慮した決定と解説される。しかし規模が減り、米・セメントなどが除かれるなど水害支援を南北関係改善の契機にするという積極的信号と見るには不十分だという評価も出ている。ただし北側が今回の提案を受け入れ関連赤十字協議などが再開される場合、人道的次元の南北対話が復元される可能性は排除できない。

一方、パン・ギムン国連事務総長は2日(現地時間)、国連本部で韓国記者たちと会い北韓食料事情に対して「深刻な水準」としつつ「国際社会が積極的に助けることを願う」と明らかにした。パン総長は「今年初め(国連)合同調査団報告書によれば、610万住民が食糧危機を体験しているという診断が出てきた」として 「国連は北韓の食糧難を深刻な水準と見ており、国際社会の積極的な寄与を希望する」と語った。

ソン・ウォンジェ記者、ニューヨーク/クォン・テホ特派員 wonje@hani.co.kr

原文: 訳J.S