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前空軍総長、ロッキード マーティンに軍機密流出

原文入力:2011/08/03 21:54(1612字)
ノ・ヒョンウン記者

戦時作戦権 論難時 "安保に一生捧げたのに…" と憤怒していたのに
軍 元老の集い‘星友会’会長を務めたキム・サンテ氏 不拘束 起訴
国防中期計画など12回流す…検察、漏洩者も捜査

キム・サンテ(81)前空軍参謀総長は将軍出身の軍元老の集いである‘星友会’の会長だった。彼は戦時作戦統制権回収方案を巡り大統領府と軍当局が葛藤を起こしていた2006年、「軍元老は国家安保のために生涯を捧げてきた。侮辱的な言葉に夜も眠れない」と話した。盧武鉉前大統領が政府方針に反発する軍幹部らに向かい「(軍将軍が)星をかさに傲慢な振る舞い」と責め立てたことに対する反応だった。しかし、検察は彼がこの頃から米国の巨大軍需産業 ロッキード マーティンに軍事機密を流出させていたと見ている。

←盧武鉉政府時期に星友会会長を務めていたキム・サンテ前空軍参謀総長(左側3番目)が去る2007年2月26日、ソウル在郷軍人会館星友会事務室でイ・サンフン、キム・ソンウン前国防長官など会長団9人と共に戦時作戦統制権問題に対する立場発表のための予備の集いを開いた後、記者たちに説明している。 ニューシス

ソウル中央地検公安1部(部長 イ・ジンハン)は我が空軍の戦力増加事業に関する軍事機密をロッキード マーティンに漏洩した容疑(軍事機密保護法違反)でキム氏を不拘束起訴したと3日明らかにした。検察は彼が設立したS技術副社長のイ・某(62・予備役空軍大尉)氏と常務のソン・某(60・予備役空軍上司)氏も同じ容疑で不拘束起訴した。

検察によれば、キム氏は2003年から昨年までS技術と貿易代理契約を結んだロッキード マーティン側に‘合同軍事戦略目標企画書’、‘国防中期計画’等 2・3級軍事機密を計12回も流していた容疑を受けている。 検察はS技術が2009年と2010年に手数料名目でロッキード マーティン側から受け取った25億ウォンがこういう軍事機密流出の代価であると判断した。

彼らが渡した機密にはわが軍が北韓の戦略標的を精密打撃するために導入を推進している合同遠距離攻撃弾の予想数量と配分予算、装着戦闘機の配置場所などが含まれていた。また‘戦闘機の目’と呼ばれる夜間標的識別装置、多目的精密誘導拡散弾、中距離GPS誘導キットなどの導入数量と時期なども同時に伝えられたと調査された。このように流された軍機密はロッキード マーティンの事業提案書作成などに活用されたものと検察は見ている。 実際、ロッキード マーティンは昨年 防衛事業庁が選定した夜間標的識別装備導入優先事業者に選ばれた。

特に検察はキム氏が空軍隊長として予備役に編入した後の1995年に設立したS技術が軍機密を持ち出し流出させるための‘連絡事務所’の役割をしてきたと疑っている。S技術は空軍出身役員3~4人と事務職一般職員2~3人で構成された武器仲介業者で、軍需メーカーと貿易代理契約を締結した後、国内マーケティング会議、国際エアショー行事場所などで会議資料形式で軍機密を提供してきた。また、彼らは電子メールを通じてもロッキード マーティン側に軍機密を渡してきたと調査された。検察は空軍参謀総長出身のキム氏が空軍士官学校出身人脈を中心にこれらの機密を探知・収集したと見ている。

しかしキム氏らは「インターネット等を通じて収集した情報であり、軍機密とは見られない」として容疑内容を否認している。 検察は彼らに軍機密を漏洩した軍関係者を捜し出す捜査も継続する方針だ。

ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/490293.html 訳J.S