原文入力:2011/08/02 20:48(1260字)
ソン・ヨンチョル記者
‘全面賛成’となれば党に打撃
‘段階賛成’なら逆風可能性
"一言で言ってハンナラ党の鶏肋だ。" (あるハンナラ党党役員)ソウル市が発議した無償給食住民投票を巡りハンナラ党が "なっても心配、ならなくても心配" という憂慮が少なくない。
住民投票の結果、全面無償給食賛成と結論が出たり、投票率が33.3%に至らず開票できなくなるならば、中央党次元で積極支援すると宣言したハンナラ党は打撃が避けられない。あるソウルの再選議員は「党が総力を傾けてオ・セフン ソウル市長の段階的無償給食を支援すると言ったが失敗するならば党としては少なからぬ傷を負うだろう」と話した。党が総選挙を控えて早目に野党に福祉政策の主導権を奪われてしまうだろうという憂慮もある。あるソウル初当選議員は「野党に対抗して総選挙でどんな福祉政策を前面に出すのか、とても手詰まりな状況に置かれかねない」と話した。
一部ではオ市長が住民投票で敗れた場合、ソウル市長辞退圧力に追い込まれる可能性を憂慮する声も出ている。ややもすれば10月にソウル市長補欠選挙を行わなければならない状況になる恐れがあるということだ。 あるソウル再選議員は「万一、10月に補欠選挙が行われるならば、現在の雰囲気では野党が勝つ可能性が高い。そうなれば来年の総選挙と大統領選挙までも影響を受ける」として「オ市長が党のことは考えずに自身の政治的展望だけを考えているという批判が多い」と話した。
また、住民投票結果が段階的無償給食賛成と出てきても、党としては‘傷だらけの勝利になるだろう’という展望が少なくない。
ある当局者は「段階的無償給食が貫徹されるならば、ソウル市民に‘ハンナラ党は子供たちにご飯を食べさせる問題に反対する政党だ。ハンナラ党が指向する保守は要するにそういうことだね’という認識を持たせることになるだろう」として「結局、党が誤った保守だと烙印を捺されかねない」と話した。
住民投票での‘勝利’が来年総選挙では逆風を招くだろうという憂慮もある。野党圏指向の有権者を結束させる憂慮があるということだ。 あるソウル重鎮議員は「投票結果が段階的無償給食と出てくれば今回の投票を意図的に傍観した野党圏支持指向の有権者が総選挙では見せしめのために結集しかねない」と話した。
ある核心党役員は「オ市長が意図した通り、所得下位50%の生徒を対象にした段階的無償給食が貫徹されるとしても、それがそのままハンナラ党の党論にはならない」として「党が先に無償給食に関する確実な態度を定めることもせず、オ市長の住民投票を支持するというのは話にならない」と語った。
ソン・ヨンチョル記者 sychee@hani.co.kr
原文: 訳J.S