原文入力:2011/08/01 21:12(1382字)
クォン・ヒョクチョル記者、パク・ヒョンジョン記者
山崩れの原因を巡り‘神経戦’
現場調査結果 部隊内道路・排水路 正常 作動
間接原因の可能性は残る…土層状態など追加調査
最近、集中豪雨で発生したソウル、瑞草区、牛眠山(ウミョンサン)の山崩れと関連して、山の頂上に駐留している空軍部隊の境界部位で山崩れが起きた跡が確認されソウル市と国防部が微妙な神経戦を行っている。
空軍部隊の境界部位で確認された山崩れは方背洞(パンベドン)レミアンアパート側を襲い、この一帯の住民8人が亡くなり、大きな財産被害を出した。山崩れと空軍部隊の関連性が明らかになれば、被害補償責任などを巡り鋭い攻防につながるためだ。
ソウル市および瑞草区の公務員と民間専門家で構成された牛眠山山崩れ合同調査団は先月31日、ヘリコプターに乗り牛眠山頂上を調べ、瑞草区、方背洞のレミアンアパート側山崩れの跡が牛眠山頂上にいる部隊周辺再び付近で始まったことを発見した。合同調査団は‘山崩れの出発点が軍部隊である可能性がある’と見て、部隊開放を要請し、国防部関係者たちと共に31日午後 軍部隊の現場調査を行った。
合同調査団は軍部隊内の道路や排水路など施設の損傷が確認できれば軍部隊と山崩れに直接関連性があると判断できると予想した。だが、軍部隊内の道路や排水路は全て正常に作動しており、‘軍部隊を山崩れの開始地点’と判定することを留保したことが分かった。ソウル市関係者は「軍部隊内の道路が一緒に崩れたのではと疑ったが、部隊に入ってみると施設が崩れたり毀損された情況は探せなかった」と話した。合同調査団は「降雨量、地質、植生、排水状態、土層状態など総合的に調査している」と明らかにした。
国防部側は現場調査を通じて軍部隊と山崩れとが関係ないことが大部分明らかになったと説明した。キム・インホ国防部施設企画官は「部隊周辺道路で水があふれないよう高さ1mの堤防を積んだが、その堤防を越えた跡はなく 草もそのままであった」と話した。ただし、この道路周辺から少し離れた地点から土が落ち始めたという点は認めた。彼は 「部隊を開放して疑惑を大きく解消したが、あまりにも広範囲に山崩れが起きており間接的原因の有無を共同調査することにした」と話した。
‘関係がない’という国防部の説明とは異なりソウル市と合同調査団は「一言で関連の有無を専門家でも話せない」とし、さらに調査をしてみなければならないという態度だ。
牛眠山頂上の空軍部隊は数十年にわたり駐留しており、中隊級の部隊で防空任務を受け持っていることが分かった。
イ・スゴン ソウル市立大土木工学科教授は「レミアンアパート側に山崩れが起きたことは軍部隊から始まった可能性があるが、主な原因ではないと見られる」として「牛眠山で山崩れが起きた場所が10余ヶ所あり、山崩れの種類によって類型をまとめ原因を糾明する必要がある」と指摘した。
クォン・ヒョクチョル、パク・ヒョンジョン記者 nura@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/489985.html 訳J.S