原文入力:2011/07/31 21:29(1303字)
キム・ウェヒョン記者、オム・ジウォン記者
下水道特別会計 新規追加
"範囲・規模 発表の時期ごとに異なる"
最近数年間にソウル市の水害防止予算が減ったという指摘に対するソウル市の説明がむしろ疑惑を広げている。
ソウル市は去る28日に出した資料で市当局の水防予算が△下水道特別会計△災害管理基金△一般会計などで構成されていると明らかにし、このように計算すれば2007年全体で1794億ウォンだった水防予算が今年は3436億ウォンへ2倍近く増えたと明らかにした。2005~2010年の間に水防予算が10分の1に減ったという市民団体などの指摘は予算構成項目を正確に把握できずなかった結果に過ぎず、決して減ってはいないという説明だ。
しかし、ソウル市の資料は辻褄が合わないという指摘が出ている。チャン・ファンジン ソウル市議員(民主党)は31日、国会政論館で開いた記者会見で「水防予算の範囲と規模が発表する時期ごとに変わり、膨らませ疑惑が提起されている」としてソウル市の主張を項目別に問い詰めた。
チャン議員はまず、過去の水防予算資料にはなかった‘下水道特別会計’項目が新たに追加されたことに対し問題を提起した。ソウル市が昨年9月、秋夕(チュソク)の水害当時に出した資料によれば「ソウル市の水害防止予算は一般予算と災難管理基金を合わせ…1492億ウォン(2010年)」とされている。その時にも下水道特別会計は水防予算に属していなかったわけだ。下水道特別会計は下水処理場の建設・運営、下水管の新増設などに使われる予算であり、その内容には下水悪臭低減、年次報告発刊などが含まれている。全面的に水防予算と見ることができるかについては論議の余地がある。その上、ソウル市方式どおり下水道特別会計を水防予算に入れれば、全体水防予算に占める比重が2010年は50%(1711億ウォン),2011年には34%(1181億ウォン)で相当に大きい。
チャン議員はまた、ソウル市が水防予算に入れた災害管理基金項目も水害防止と関係がない除雪資材購入・復旧費など約900億ウォンが含まれており、全てを水防予算と見ることは難しいと指摘した。その他にソウル市が提示した水防予算や下水道特別会計予算の規模がソウル市が出した他の資料と一致しないことも疑惑の対象に上がった。
キム・サンハン ソウル市予算担当課長は31日<ハンギョレ>との電話通話で「雨水は全て下水道に行くので治水防災に相当に重要な比率を占める。また、災害に占める除雪などの部分は5%にもならない」として「最終予算で治水他事業は全て除外させた」と説明した。キム課長は「水害予防予算は一ヶ所に集めにくく、一部事業項目が出入りがあり互いに違う数字が出て行くことがある」と付け加えた。
キム・ウェヒョン、オム・ジウォン記者 oscar@hani.co.kr
原文: 訳J.S