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"新しい道路名住所 白紙化を"

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/489381.html

原文入力:2011/07/27 20:46(1152字)
キム・ヒョンデ記者

市民の集い "洞・里の名前は文化所産…実情に合わず経済効果膨らまし"

道路名と建物の名前を基準とした新住所(道路名住所)施行が差し迫り、全面再検討を要求する声も高まっている。行政安全部は29日、新しい道路名住所を一斉に告示する。2013年末までは既存住所と新道路名住所を併行して使うが、2014年からは新道路名住所を使わなければならない。
韓国文化遺産政策研究所とウリクル振興院、曹渓宗文化結社委員会などが結成したわが町の名前を守る市民の集いは27日、ソウル プレスセンターで討論会を開き、新道路名住所がわが国の実情に合わないだけでなく、経済的効果もひどく過大包装されているとし全面廃棄を要求した。

ファン・ビョンウ韓国文化遺産政策研究所所長は「新しい道路名住所法の施行で消えることになる4万ヶ余りの洞・里の名前は歴史と自然環境をはらんでいる私たちの文化の所産」とし「私たち国民は自分の故郷と町内を失うことになった」と話した。 彼は 「道路名住所導入を初めて議論した1996年とは異なり、今はナビゲーションやスマートフォンによる道路探しが日常化している」として「道路探しの困難を解消するという名分が大きく弱まっただけでなく計画都市でもないわが国の実情に道路名住所が適合するかも疑問」と主張した。

ヤン・ヨンチェ ウリクル振興院事務総長は「政府が道路名住所導入の期待効果として推定した年間3兆4千億ウォンの内、道路探し費用が3兆1千億ウォンで90%以上を占めている」として「問い合わせ電話および問い合わせ応答にかかる費用と訪問者が道に迷うことに伴う時間費用を各々1兆ウォン以上と最大限に膨らませて捉えたでたらめ計算法」と指摘した。 彼は「100年間にわたり使われた住所体系の変更を国民に十分に説明しないまま一瀉千里で進行し、資料と論理が誇張されている」として△地番の連続性欠如△行政洞と法定洞の二元化などの問題点を指摘した。

仏教界は道路名住所の導入で一部の寺刹の名称が消えることになったとし、新住所の白紙化を要求している。寺刹の名前の代わりに‘チボン路19道’という住所を書くことになったソウル、城北区(ソンブクク)、普門洞(ポムンドン)の普門寺(ポムンサ)僧侶は、先月29日から1人示威を行っている。キリスト教系も一部教会の新しい道路名住所に寺刹の名前が表記されたとして反発している。

キム・ヒョンデ先任記者 koala5@hani.co.kr

原文: 訳J.S