原文入力:2011/07/26 08:24(1362字)
イム・ジソン記者
警察、盗聴疑惑 KBS記者‘被疑者召還’なぜ
CCTV照会・通話位置調査
国会が開かれていた事実 確認
タクシーでノートパソコン紛失 陳述も
運転手 "置き忘れはなかった"
民主党代表室盗聴疑惑事件を捜査中の警察が、盗聴の張本人として疑っているチャン・某(32) <韓国放送>(KBS)記者を‘被疑者’として召還調査した理由は、チャン記者の一部陳述が警察が把握した内容と食い違うためだと知らされた。
警察関係者は25日「チャン記者が警察で述べた内容を捜査内容と比較した時、事実と食い違う情況がとても多く(チャン記者を)被疑者と指摘できた」と明らかにした。 警察は当初、チャン記者を調査対象者、参考人などとして呼び、去る24日に2回目の召還調査を終えた後「チャン記者を盗聴疑惑被疑者として召還調査した」と明らかにした。
警察はまず数種類の重要な点でチャン記者の陳述が事実と符合しないと見ている。チャン記者は1次警察調査で「(ハン・ソンギョ ハンナラ党議員が録音収録を入手・公開した日である)先月24日、他の取材日程のために国会には行っていない」と話した。しかし警察はチャン記者の受・発信内訳および通話位置追跡、国会の防犯カメラ(CCTV)照会、車両出入り日誌調査等を通じて、チャン記者が24日 国会にいたという事実を確認したという。
民主党最高委員会非公開会議が開かれた先月23日チャン記者の携帯電話が長時間にわたり使用(通話)されていない点も警察の疑いを買っている部分だ。 警察はチャン記者が携帯電話機の録音機能を使ってこの会議内容をこっそりと録音したと見ている。警察は先月23日から26日までの3日間、チャン記者が韓国放送政治部報告ラインと何回も通話していた事実も把握した。 経歴が浅いチャン記者が普段は会社幹部らと通話することが少なかったが、この時期にその頻度が大幅に増えたという意味だ。
警察はこれと併せて、チャン記者がノートパソコンと携帯電話を先月27日にタクシーに置き忘れたという主張も事実ではないと見ている。警察関係者は「チャン記者が当時乗ったタクシーの運転手を捜し出し調査したが、ノートパソコンと携帯電話を置き忘れた事実がないと把握された」と話した。チャン記者は去る24日の調査で警察がこの点を突きつけ追及すると、「当時ノートパソコンと携帯電話をタクシーでなくしたのか飲み屋でなくしたのかは正確に覚えていない」と一歩後退したと伝えられた。
このように種々の疑わしい情況を確保した警察は、ハン議員補佐陣に対する通信調査などを終えた後、チャン記者を再び呼い調査する計画だ。ただしチャン記者が自身の疑惑と関連して一部事実と違った陳述をしても、それは被疑者の防御権行使なのでそれ自体では処罰できないだけに‘決定的物証’を確保できるかがカギになるものと見られる。
イム・ジソン記者 sun21@hani.co.kr
原文: 訳J.S