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江亭村(カンジョンマウル) 緊張高揚…住民たち鎖で縛り座り込み

原文入力:2011/07/25 21:56(1546字)
ホ・ホジュン記者

緊張感漲る海軍基地予定地
警察配置で葛藤増幅… "強制鎮圧 切迫" 広まる
済州道議員たち 現場訪ね "公権力動員憂慮" 表明
←平和の海を… ‘済州(チェジュ)海軍基地建設阻止のための全国対策会議’が25日午前、ソウル、鍾路区、世宗路の政府中央庁舎前で開いた‘済州海軍基地建設強行のための農道閉鎖および公権力行使試み糾弾記者会見’で参加者が江亭村近海の美しい風景を撮った写真を持ち立っている。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr

政府の海軍基地建設計画に4年近く対立してきた済州、西帰浦市(ソギポシ)江亭村に対して、警察が強制鎮圧の動きを見せ緊張が高まっている。
警察が去る22日から座込み場の進入路の各所に警察力を配置し始めたのに続き、24日には座込み場周辺にまで警察力を進めようとして住民たちと衝突を起こした。 警察の強制鎮圧が差し迫ったという話が出ている。

江亭村会と市民社会団体、野5党などは25日午前、ソウルと江亭村海軍基地工事現場前で記者会見を行い、公権力投入の動きを糾弾した。記者会見が終わった後、ヒョン・エジャ前民主労働党議員と住民ら女性6人は中徳海岸につながる農道のまん中で鎖でからだを縛り「警察力が撤収するまで離れない」として連座座り込みに入った。

ムン・テリム済州道議会議長など道議員はこの日午後、現場を訪問し記者会見を行い「最後の手段である公権力を動員して海軍基地の建設を押しつけようとする試みに深刻な憂慮を表明する」として、葛藤解消のための機構構成を提案した。キム・ジンピョ民主党院内代表もこの日午後、江亭村を訪ね「政府と与党に海軍基地工事を来年総選挙まで中断するよう提案する」と明らかにした。

緊迫感が増す状況でも済州道は反応がない。ウ・クンミン知事は就任以後「江亭住民と済州道民、政府など3者が全てうなずく解決法を用意する」 とだけ明らかにしている。

江亭村事態は2007年4月当時 江亭村会が住民87人だけが参加した中で総会を開き海軍基地を誘致することを決め、済州道がこれを受けて半月後に江亭村を候補地として最終決定したことにより始まった。後になってこの事実を知った住民たちは村総会が不法に行われたとし村会長を解任した。それに続き、同年8月に総会を開き、投票に参加した725人中680人の賛成で海軍基地誘致に反対することを決議した後、今まで4年にわたり反対運動を行っている。

住民たちは「海軍基地誘致が非民主的・非合理的になされたものであり、江亭村海岸がユネスコ生物圏保全地域であり文化財保護区域であるだけに、海軍基地を作ってはならない」と主張している。

こういう住民たちの反発にも関わらず済州道は2009年4月、国防部および国土海洋部と3者間で海軍基地建設と関連した基本協約を締結するなど海軍基地建設を推進してきた。海軍基地を建設するなら建設地域内の‘農道’の用途を廃棄し、行政代執行を通じて座込み場を撤去しなければならない。

西帰浦市海軍基地タスクフォースチーム関係者は「国土海洋部の農道用途廃棄勧告を一回延期しているので今後、履行命令を通じて廃棄する手順を踏むようだ」として「行政代執行を海軍がしなければならないのか、西帰浦市がしなければならないのかを巡り判断を法制処に依頼した状態」と話した。
済州/ホ・ホジュン記者 hojoon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/488996.html 訳J.S