原文入力:2011/07/19 20:34(1308字)
ファン・イェラン記者
進歩指向の最高裁判事ら退任前後
‘判決逆転可能’内心 期待
"現代自動車は最高裁判事の構成が変わるのを待っている。" 去る1年間、現代車が‘不法派遣’判決に対応する姿を見守ってきた法曹界と労働界専門家たちは‘時間長引かせ戦略’と口をそろえた。「2年以上 勤めた社内下請け労働者を直接雇用せよ」という昨年7月の最高裁判決趣旨どおり去る2月に破棄控訴審結果が出たが、現代車は再上告した。現代車はまた、判決の根拠となった旧勤労者派遣法の‘雇用擬制’条項(第6条3項)に対しては、裁判所で違憲法律審判申請が棄却されるや憲法裁判所に直接憲法訴訟まで出した。現代車関係者は「法的な判断を最後まで受けてみようというのが会社の立場」と明らかにした。
こういう動きを勧めているのは法律代理人であるキム&ジャンだ。憲法訴訟事件にはソン・ジヨル前最高裁判事をはじめとするキム&ジャン労働チームが関わっており、大学教授などによる諮問チームも設けた。社内下請け問題に明るいある専門家は「最高裁の結論が変わることは容易ではないだろう」としながらも「雇用擬制条項が違憲か否かを問い詰めることは、不法派遣とは全く異なる法律争点」と話した。
憲法裁判所で‘逆転’する可能性は高くは見えない。現代車側は憲法裁判所が少数意見が尖鋭に対立する事件と判断し、公開弁論を開く方向に雰囲気を追い込んだが、一部の憲法裁判官が公開弁論で扱わなければならないという意見を出しただけで下半期の公開弁論事件最終目録には含まれなかった。
事実、憲法訴訟を出した現代車の底意は別の所にある。現代車側の人々は公然と「不法派遣判決は最高裁判事4人で構成された訴部で決めたことなので、14人が議論する全員合議体に送られれば結論が変わるだろう」と話してきた。これに対してある弁護士は「下半期にイ・ヨンフン最高裁長官、キム・ジヒョン、パク・シファンなど進歩指向の最高裁判事が退任して出て再上告事件が全員合議体で扱われれば判決をひっくり返すことができると期待する表情」と話した。
しかし最高裁高位関係者は「現代車事件の場合、最高裁判事全員会議の時に報告案件として議論された」として「(現代車側主張と異なり)最高裁判事ら全体の見解が大きく異ならず全員合議体に送らなかったに過ぎない」と話した。しかも正規職と混在した状態で仕事をし 元請けの作業指示を受ける場合‘不法派遣’に該当するということは最近の裁判所判決の一貫した流れだ。去る8日にも最高裁は「錦湖(クムホ)タイヤ工場で包装業務を遂行していた社内下請け労働者を直接雇用せよとの光州地方労働庁の是正指示処分は正当だ」と判決した。錦湖タイヤも現代車と同じように憲法訴訟を出し、直接雇用を回避する手順を踏んだ状態だ。
ファン・イェラン記者 yrcomm@hani.co.kr
原文: 訳J.S