原文入力:2011/07/19 21:28(1924字)
パク・ヒョンジョン記者
建築学会再現実験で確認 "跳ね-建物固有振動数が一致 上層部で共振現象起きる"
風原因主張 専門家ら 診断結果に疑問提起 内部の人々の体感上も差
←19日午後、ソウル、広津区、九宜洞のテクノマートで建物が揺れた原因を知るために公開試演が進められている。試験方法は12階のヘルスクラブで人々がテ・ボをした際に生じる振動を38階で測定する方式で進行された。共同取材写真
ソウル、広津区、九宜洞のテクノマート建物(地上39階、地下6階)精密安全診断を実施している大韓建築学会は去る5日、10分余りにわたり発生した揺れ現象は当時フィットネスセンターで団体で行った‘テ・ボ’(テコンドーとボクシング動作を合わせたエアロビクス ダンス)のためであるという暫定結論を下したと19日明らかにした。
建物主のプライム産業と大韓建築学会はこの日午後、原因糾明説明会を開き「事務棟12階のフィットネスセンターで会員たちが団体で行ったテ・ボ運動から生じる振動周波数が建物の固有垂直振動周波数と一致し‘共振現象’が起き上層部が揺れた」と発表した。
共振現象とは建物内・外部から加えられる振動数と建物の固有振動数が一致して振動が持つエネルギーが増幅されることをいう。このように増幅されたエネルギーが建物内部の人々に加速度形態で伝えられ揺れると目眩などを感じさせたということが学会側の説明だ。
この日、調査チームは12階のフィットネスセンターで23人がテ・ボ動作をする再現実験を二度リリースした。
最初の実験では普段フィットネスセンター会員たちが行っていたという動作が約3分間続いたが上層部で振動は感じられなかった。しかし建物の垂直振動周波数である2.7Hz(ヘルツ)周波数が生じうる規則的な跳ね動作が入ったテ・ボを実施した2回目の実験では38階で机上の植木鉢の木の葉が揺れるほどの上下揺れが起きた。調査チームは最初は通常のテ・ボ動作であり、2回目は去る5日に揺れ現象があった当時のテ・ボ動作だと説明した。
調査に参加したイ・ドングン成均館大教授(建築工学)は「揺れが起きた日、新しく来た講師が平常時運動より非常に高い強度で運動をさせ、床を強く打つ動作三種が持続的に反復された」として「12階の上下事務室でも普段より振動程度が非常に大きく申告が入ってきた」と説明した。調査チームは去る5日に揺れを感じさせた加速度水準を6~7galと推測しており、今回の実験で現れた加速度は7~8galと伝えた。
12階の隣接階ではない上部層だけで揺れを感じた現象に対して調査チームを率いているチョン・・ナン檀国大教授(建築工学)は「エネルギーがある程度まで蓄積されれば柱を伝って上がり振幅がより大きくなる」として「12階の下・上で柱の形が違うが上側が振動にさらに弱い形」と説明した。
また、去る5日に発生した揺れが垂直振動か水平振動かという論議に対してイ・ドングン教授は「一般人が垂直・水平振動を区分するのは難しいことは事実だが、前回と似た揺れを感じたという証言が出てきていると見て、去る5日の揺れは垂直振動」と話した。
事務棟に勤める職員らの反応は互いに交錯していた。37階に勤めるチョ・某氏は「今日テ・ボ試演を知らせる放送があった後、椅子に座っていたが去る5日と似た揺れを4回程度感じた」と話した。しかし34階に勤めるある会社員は「よく分からないですが少し上下に揺れたようだ」として「前回の揺れとは違う」と説明した。
調査チームは暫定結論を下したが、一部の専門家たちは相変らず疑問を提起している。風による揺れの可能性を主張してきたキム・ヨンムン全北大教授(建築工学)は 「去る5日には人々が建物が崩れたのではないかというほどの振動が10分間余り持続したというが、今回試演した揺れが当時の強度であったかは疑問」とし「相対的に高い振動数である2.7Hzで起きた共振現象ならば10分間余りも揺れが持続するのは難しい」と反論した。
フィットネスセンター関係者は「揺れた当時には17人全員が女性だったが、今回の試演では男性が含まれており、その数も23人だった」として、当時の状況が正確に再演されていない点を指摘した。
パク・ヒョンジョン記者 saram@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/488167.html 訳J.S