原文入力:2011/07/15 14:12(2139字)
ホ・ジェヒョン記者
ツイッターで "クレーン下の副資材 清掃…私設特攻隊 動員 84号に接近作戦" 知らせ
韓進重側は "計画はない" …キム指導委員 "鎮圧すれば飛び降りる考えに変わりはない"
←高空クレーン上で籠城しているキム・ジンスク民主労総指導委員が下に向かって手を振っている。 写真 ハンギョレ21 パク・スンファ記者
"使用側は強制鎮圧準備を忙しくしてきました。クレーン下の副資材をきれいに片づけ84号クレーン修理作業を進行しました。私設特攻隊を動員し84号クレーンを85号に接近させ鎮圧するという作戦です。今週の土曜日か日曜日未明! また韓進に駆け付けられますか!" 韓進重工業解雇撤回を要求し91番目の高空クレーン上籠城を行っているキム・ジンスク民主労総釜山地域本部指導委員がツイッターに14日‘救助メッセージ’を上げた。3次希望バスは来る30日に出発すると発表されたが今週にも使用側が鎮圧をする模様なので急いで欲しいというメッセージだ。キム指導委員は種々の情況から今週末を峠と感じている。
実際、韓進重工業は数日前から釜山影島事業場のあちこちを清掃し84号クレーンの修理に入った。84号クレーンは85号クレーンと双子であり形と規格が同じだ。84号クレーンを動かし85号クレーンそばに付ければキム指導委員の籠城場所に簡単に上がることができる。従って会社側がその気になればいつでも鎮圧できるというのがキム指導委員の判断だ。
また、韓進重工業が85号クレーン下をきれいに片づけマットレスと網などを設置していることも鎮圧のための事前作業ではないかという疑惑を呼んでいる。84号クレーンを近付け強制鎮圧に入った時、キム指導委員が下に落ちることに備えた作業だということだ。
キム指導委員は15日<ハンギョレ>と行った通話で「以前とは違い今は具体的に準備していると見られる」とし「84号クレーンに対する修理が全て終わり、85号クレーンのそばに近付けるために85号クレーン下をきれいに片づけた」と話した。
しかし韓進重工業側は「今週末に鎮圧計画はない」と明らかにした。韓進重工業関係者は15日<ハンギョレ>と行った通話で「造船所を運営しなければならないため会社を清掃したまでで今週末に強制鎮圧計画はない。網とマットレスの設置もキム指導委員の安全のために設置したもの」と説明した。警察は「造船所内に入って鎮圧を助ける計画はない」とマスコミに明らかにした状態だ。
一方、13~14日の2日間、韓進重工業はキム指導委員に一般携帯電話バッテリーまで支給を中断した。一時、会社はキム指導委員のツイッター使用を阻むためスマートフォン バッテリーの支給は中断していたが、国家人権委との合意により一般携帯電話のバッテリーは支給してきた。
人権委関係者は「キム指導委員が携帯電話を利用して集会演説したことを会社が負担に思い、携帯電話バッテリーの支給を中断し人権委合意に違反した" とし 「今は人権委が是正措置を行い再び携帯電話バッテリーが支給されている」と話した。
韓進重工業関係者は「一般携帯電話バッテリーの支給は中断したことがない」と<ハンギョレ>に説明したが、人権委関係者は「その説明は事実ではない。一般携帯電話バッテリー支給の中断は現場で直接確認したこと」と反論した。
以下はキム指導委員と15日に電話で交わしたインタビュー一問一答だ。
-今週末に来て欲しいというメッセージはなぜ残したのか。
"今週末に強制鎮圧をやりそうだ。今、よく見れば準備が具体的に進行している。人々が行ったり来たりし色々な作業をする様子が見え、85号クレーン周辺に副資材が大量にあったが、今は運動場のようにすっきりとなった。"
-どのようにして鎮圧すると見るのか
"84号クレーンを動かし85号クレーンの横に近付けるだろう。84号クレーンは規格と大きさが85号と全く同じであるため、84号クレーンを85号に近付ければ横から乗り越えられる。そのために84号クレーンを修理した模様で、現在使用側は84号クレーンのレールを手入れしている。下にマットレスを敷いたのも鎮圧作戦の準備のためと見える。"
-キム・ジンスク指導委員に関することは労組が解決するというのが合意事項ではないのか
"会社はいつも労使合意事項に違反してきた。信じることはできない。去る7日、金属労組と使用側は先週末に交渉をすることで合意した。だが、一方的に使用側が交渉約束を破棄し金属労組副委員長が会社の前からそのまま帰った。
-今、からだの状態はどうなのか
"ずっと良くない。睡眠もまともにとれていない。"
-強制鎮圧があれば、どうするのか
"飛び降りるという考えに変わりはない。"
ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/487529.html 訳J.S