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‘幽霊労組’ではない三星労働組合 スタート

原文入力:2011/07/13 10:58(1647字)
ホ・ジェヒョン記者

13日 労働庁に申告…三星に団体交渉要求 計画
"三星労働者の権益保護と民主労組を死守する"

←三星労働組合(委員長 パク・ウォンウ)が12日スタートした。ソウル、中区 、貞洞の民主労総大会議室で三星労働組合出帆式と総会が同時に開かれた。

三星労働組合(委員長 パク・ウォンウ)が12日発足した。三星系列会社にこの間 労働組合がなかったわけではないが、大部分が活動しない‘幽霊労組’に近く、労働者たちの自律的活動を基盤とした労組が設立されたのは三星労働組合が最初だ。1977年、イ・ビョンチョル元三星会長が無労組経営原則を宣言した後、国内外の非難を押し切りこれを守ってきた三星に変化の風が広がるかが注目される。

三星労働組合は12日夕7時、民主労総大会議室で出帆式を開いた。労働組合委員長にはパク・ウォンウ(三星エバーランド)氏が、副委員長にはチョ・チャンヒ(三星エバーランド)氏が全員一致で選出された。キム・ソンファン三星一般労組委員長は常勤指導委員を委嘱された。

←三星労働組合パク・ウォンウ委員長

パク委員長は当選直後に明らかにした所感で「委員長として三星労働者の権益保護と民主労組死守のために積極的に努力する」と明らかにした。

三星労働組合(以下、三星労組)は特定事業場だけに限定されず超企業単位労組としてスタートした。労組関係者は「三星系列会社の労働者であれば正規職と非正規職、解雇者の別に関わらず誰もが加入できる」と説明した。ただし、現在まで三星労組には三星エバーランド労働者4人だけが加入した状態であり、当分は三星エバーランドでの活動に焦点が合わされるものと見られる。

労働界では三星労組がきちんと定着するためには克服しなければならない難関が多いと見ている。

先ず去る7日、突然 設立事実が明らかになった‘三星エバーランド労組’と交渉権を巡り競争しなければならない。交渉権を先に獲得するために使用側が設立を誘導したと疑われている三星エバーランド労組は、先月23日 労働部から設立証を受けとっている。もし、この労組がすでに会社に交渉要求をしたとすれば‘交渉窓口単一化手続き規定’により三星労組は三星エバーランドで交渉代表の地位を確保できない可能性がある。

三星労組は現在まで三星エバーランド労組が交渉公告を出していないため交渉権を確保していない状態であると把握しているが、非公開的方式で交渉権を確保した可能性も排除していない。その場合、三星労働組合は面倒な法的攻防を行い交渉権を得て行かなければならない事態に遭いかねない。

また、労組に非友好的な三星労働者らを説得し組合員数をどこまで増やせるかもカギだ。三星には無労組経営原則が永らく根を下ろしており、労働者が簡単に労組に加入できる条件は形成されていないとの評価だ。チョ・チャンヒ三星労組副委員長は「労働者の間に労組に対する反感が固着されているので、それを打ち破ることができる広報を積極的に行う」と話した。

三星労組の上級団体は未だ決定されていないものの、労働界では民主労総に加入すると予想する雰囲気だ。キム・ヨンフン民主労総委員長はこの日、三星労組出帆式に参加し「国民の誰もが持っている基本権を得るために(三星労働者が)大きな決心をした」とし「80万民主労総組合員が歓迎する」と話した。
三星労組は13日、管轄労働庁に労組設立申告をした後、設立証を受け取る予定だ。パク・ウォンウ委員長は「先ずエバーランド労組と対話を試みた後、使用側に団体交渉を要求する計画」と明らかにした。

文・写真ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/487128.html 訳J.S