原文入力:2011/07/12 22:42(1962字)
イ・スンヒョク記者
海兵隊出身のある予備役の告白
休暇前日、男らしさを育てるとし、歯ブラシで性器を打つ儀式
海兵隊では転出も意味はなく、期数どうしで通話し‘いじめ’引き継ぎ
銃器事故が起きた8連隊では先任兵が後任に対し性行為要求 脱営も
←海兵隊員が昨年4月19日午前、仁川、甕津郡(オンジングン)、ペクリョン島の天安艦沈没事故海域で捜索作業を準備している。 ペクリョン島/イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr
去る4日に起きた銃器事故とこれに前後して自殺事件が続き、海兵隊が我が国の社会イシューの中心に浮上している。こういう現実を見て最も苦々しい思いをしているのは何と言っても海兵隊出身の予備役ではないだろうか。<ハンギョレ>は2000年代初期に海兵隊司令部で一線警戒所まであまねく勤めたというある予備役海兵の話を聞いてみた。彼は「今回の事件を契機に海兵隊の慢性的悪習をなくさなければならない」と強調しつつも「(自分は)海兵隊が好きだ」という話を何度も繰り返した。 以下は彼との一問一答
-どの部隊で勤めたか?
"海兵2師団、海兵隊司令部、その他派遣勤務など多様なところで勤めた。"
-海兵隊で変えなければならないことは?
"一言で言って殴打と苛酷行為など底辺問題だ。殴打や苛酷行為がひどすぎる土台には、海兵隊だけの底辺文化というものがある。志願兵だけで編成された結果、タフな人間が多い。マッチョイズム(男性優越主義)も強くて。私の場合にはソウル出身、いわゆる名門大を出て気が弱いという偏見のために序盤に非常に辛かった。"
-地域と学校が何か問題になるのか?
"タフな人間が多いため、ソウル出身は‘小娘のようだ’という視線で対するようだ。自隊転入当日、内務班で古参の一人が‘お前、新兵か? 故郷はどこだ?’と言う。‘ソウルです’と答えたところ‘歯を食いしばれ’と言ってげんこつが飛んできた。大学についても‘海兵隊がいつからカバンのひもが長いガキが来るようになったのか’として当てこすり…。"
-底辺文化について他の実例はないか?
"2000年12月○日。未だに日付けまで生々しく覚えている。海兵2師団5連隊○○大隊○○中隊でキム○○一等兵が自殺した。タオルを二つに裂いて物干し場で首を括った。一等兵が休暇復帰から3~4日後に自殺したが、身の上を悲観した結果の自殺として処理された。だが、兵士らの間では休暇に出る前に小隊建物等での苛酷行為、哨所では性的な苛酷行為を加えられたという話が出回った。"
-どんな苛酷行為だったのか?
"海兵隊は世話する時は本当によく世話する。休暇の時がそうだ。休暇が決まれば休暇のための費用を集め、前日には食事を抜かせたりもする。冷や飯の代わりに外で美味いものをたくさん食べろという意味だ。海兵隊員が休暇の時‘上陸する’という隠語を使う。今はどうか分からないが、多数が一緒に休暇に出れば一番最初に風俗街を訪ねる。ところで男らしさを育てるとして前日にする儀式がある。別名‘×パタ’と言って、シャワー室で歯ブラシで性器を打つ。歯ブラシを後方にいっぱいにしならせて、打ち下ろす。男らしさを強くするという意味だ。キム○○海兵は、こういう苛酷行為以外にも哨所でもちょっとやられたという話が出回った。"
-哨所でも苛酷行為があるのか?
"もちろんだ。TOD(熱線監視装備)観測哨所でこんなこともあった。先任兵が新兵に自身の性器を口でしゃぶらせようとしたが、新兵が拒否した。先任兵が‘この野郎~’と言い威嚇し、新兵が我慢できずに先任兵を殴った。その過程で先任兵が付近の哨所に助けを要請し、下剋上に対する処罰を恐れた新兵は脱営した。結局2人とも拘束された。今回、事故が起こった8連隊で起きたことだ。"
-そういう問題はなぜ直さないのだろうか?
"海兵隊を守るのは兵だという意識が非常に強い。引き継ぎ事項の最初が(将校や副士官ではない)先任兵に対する待遇だ。"
-引き継ぎ事項とは何か?
"文字どおり、なんらかの指示を与え後任に引き渡すことだ。一等兵5号俸(5ヶ月目)になれば、引き継ぎ事項を下すことができた。期数列外もこの中の一つだ。古参一等兵が‘オイ、◯◯上等兵は無視しろ’という引き継ぎ事項を下せば、皆が従わなければならない。"
イ・スニョク記者 hyuk@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/487023.html 訳J.S