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遊興酒場 女性 1年間に8人が自殺しても "性売買と無関係"

原文入力:2011/07/10 20:43(1284字)
‘浦項(ポハン)怪談’隠蔽に忙しい警察 なぜ?
パク・ジュヒ記者

売春帳簿も調査せず
1件除いて "単純自殺" 結論
"事業主とねばっこい癒着のため"
女性団体 再調査を陳情
慶北警察庁、 南部署の監察に乗り出す

←去る5日午後、大邱、中区、東城路で‘浦項風俗店性産業搾取構造解体のための対策委員会’会員たちが浦項風俗店女性従業員連鎖自殺事件に対する警察捜査を糾弾する示威を行っている。 大邱女性人権センター提供

慶北、浦項で昨年7月から今年6月まで遊興酒場で仕事をした女性8人が相次ぎ命を絶った。警察は売春帳簿を残して去る3月に亡くなったチェ・某(27)氏事件と関連してのみ事業主らを売春斡旋容疑で立件した。残りの事件は個人の境遇を悲観した単純自殺と結論付けた。 浦項女性会と大邱女性人権センター、性売買問題解決のための全国連帯は「警察と遊興酒場事業主間の癒着関係のために警察が女性たちの自殺原因である性産業の構造的搾取問題を隠した」とし、去る5日 警察庁に徹底した捜査を要求する陳情書を出した。

女性団体は警察がまた別の女性の性売買記録を記録した手帳を確保しても不法売春斡旋などを捜査せずに隠蔽したと指摘した。昨年7月10日、浦項市、大岑洞のあるワンルームで遺体で発見されたムン・某(22)氏の遺族に警察が遺品として渡した帳簿には売春の日付と買春男性の連絡先が記されていた。ところが警察は買春男性を呼び事実関係さえ確認せずに個人的な境遇を悲観しての自殺として捜査を終えた。

警察のこういう消極的な捜査は警察と事業主らの癒着関係のためだと女性団体は疑惑を提起している。浦項地域の40店余りの遊興酒場事業主らの集いである‘ハンマウム会’が警察と普段から‘ねばっこい関係’を維持しているためだということだ。

シンパク・チニョン大邱女性人権センター代表は 「女性たちが死を選択するほかはなかった根本的な原因は売春まで強要され仕事をしても私債が増えるほかはない性産業の搾取構造のため」とし「捜査担当警察幹部が‘酒場であるだけで売春事実はない’と事業主らを保護する態度を見せているとし、売春帳簿まで出てきた事件でも取調べ終結するなど縮小・隠蔽捜査をした」と指摘した。

これに対してコ・ジェドゥン浦項南部警察署捜査課長は「女性たちが借金に苦しんだすえ命を絶ったと見て私債の部分に集中して捜査をした結果、売春部分は捜査時間が不足した」とし「不法売春部分も捜査する」と話した。

慶北地方警察庁は浦項南部警察署の性売買取り締まり部署の職員が取り締まり事実をあらかじめ事業主らに流していたというある放送会社の報道以後、関連職員らの携帯電話記録を問い合わせるなど監察調査を始めた。

大邱/パク・ジュヒ記者 hope@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/486711.html 訳J.S