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[釜山 希望バス] 警察、市民に催涙液(水大砲)乱射・無差別暴行

原文入力:2011/07/06:58(1687字)

[2次希望バス 6信] 1万人余り 韓進重近隣で対峙中 負傷者・連行者 続出
イ・ジョンヒ民主労働党代表 催涙液に撃たれ倒れる

←イ・ジョンヒ民主労働党代表が10日未明、警察が撃った催涙液噴射機に目を撃たれ失神した。 写真ホ・ジェヒョン記者

[6信 衝突状況総合]

夜9時30分頃、釜山駅を出発した1万余名の市民は夜11時30分頃、韓進重工業正門から1km程度離れた峰来(ポンネ)ロータリー近隣に到着した。警察はそこにバス車壁を築きバリケードを張っていた。それ以上の行進が不可能になった市民は車線全体を占拠したまま座り込みに入った。

バリケードの片隅の歩道で警察と市民が散発的な衝突を繰り返したが全体的には平和が維持されていた。市民は概して静かに立ちロウソクのあかりを持っていたり歌を歌っており、警察は歩道上の市民たちにカプサイシン噴射液を散布し防御的次元の攻撃をする線にとどまっていた。

一部興奮した市民が高さ2メートルの警察車壁に這い上がろうとすると、その前に立っていた韓進重工業家族対策委会員たちが遮った。韓進重工業解雇労働者の妻キム・ミギョン(41)氏は「市民が暴力を使えば警察が暴力的に出てくるため平和を維持しなければならない」と話した。市民は警察車壁にペットボトルを投げたり傘で車壁を打ち抗議する線にとどっまていた。

警察と市民間の散発的な衝突が警察の無慈悲な暴力鎮圧で汚され始めたのは10日未明2時30分頃だった。市民は忍耐心を失い警察車壁の下に土とレンガを利用し階段を積み始めた。十分後に大人の背丈の高さほどの階段ができ車壁に上がり下りできる程になった。

すると警察が青色の水大砲を市民に撃ちまくり始めた。周辺はすべて甘辛い空気で覆われ、あちこちでごほんごほんと咳こんだ。だが、市民は簡単には席を離れなかった。

明け方2時50分頃、警察車壁の一角から戦闘警察部隊が一斉に出てきた。興奮した戦闘警察は盾を肩の高さほどに持ち上げ市民に向かい振り回しまくった。一部の戦闘警察官は盾で市民を殴ることをためらわず、あちこちから悲鳴が上がった。

負傷者が続出した。希望バス企画チームは「警察の攻撃で頭を負傷した市民、指が折れた市民などが発生し、近隣病院へ搬送された」と明らかにした。また、イ・ジョンヒ民主労働党代表が警察の撃ったカプサイシン噴射機で目を正面から撃たれ一時失神し、まもなく病院に運ばれもした。

明け方3時46分までに警察は計48人を連行したと明らかにした。連行者の中には韓進重工業解雇者の妻と集会場に出てきた高校生の娘が含まれており、シム・サンジョン進歩新党前代表も連行されたことが確認された。

←10日未明、韓進重工業近隣の蓬莱ロータリーに市民1万余名が集まり座り込みを行っている。 写真ホ・ジェヒョン記者

希望バス企画団のキム・ヘジン氏は 「警察がまるで韓進重工業が雇用した用役チンピラのように財閥だけを保護し平和的にデモに参加した市民に暴力を行使する姿を見て驚いた」として「今日で警察は公権力としての権威を失った」と主張した。

明け方3時10分頃からデモ隊と警察の衝突はそれ以上起きていない。警察は蓬莱ロータリーの警察車壁の後に全員撤収した状態で、数千人余りの市民は連座座り込みを行っている。

隊列の先頭にはチョン・ドンヨン民主党最高委員、チョ・スンス進歩新党代表、病院で治療を受けて来たイ・ジョンヒ民主労働党代表らが座っている。

一方、警察は韓進重工業正門前の横断歩道側にいた解雇者家族対策委、アゴラ会員、町内住民など100人余りを路地に追い詰め道路に出てこれないよう阻んだ。また、釜山、慶南のアゴラ会員が希望バス市民たちのために用意した5000人分のオデンが入った釜を'集会危険物品'とし除去していった。

文 ホ・ジェヒョン記者、映像 チョン・ジュヨン、チョ・ソヨン ディレクター catalunia@hani.co.kr