本文に移動

"‘自殺’海兵隊員、先任がお金まで奪った"

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/486491.html

原文入力:2011/07/08 16:07(1676字)
キム・キソン記者

遺族たち "一日に2~3万ウォンずつ捧げたという証言 確保"
"鈍器で性器を刺すなど苛酷行為も日常的に行われた" 主張

去る3日、京畿道安城市のある商店建物で遺体で発見された海兵隊第2師団所属K某(23)二等兵の自殺背景を巡り論難がおきている。遺族たちは「部隊内の苛酷行為と一部上級者らの金品恐喝などに耐えられなかった結果」として真相究明を要求しており、海兵隊側は「関連疑惑に対し真相調査中とか特異点はない」というなどして対抗している。

8日、K二等兵の遺族たちの話を総合すれば、テニスを専攻したK二等兵は今年 体育大学を卒業した後、去る4月4日に海兵隊に志願入隊し去る5月20日、海兵隊第2師団に配置され初めての外泊に出た翌日の去る3日、京畿道安城市、竹山面のある商店街で遺体で発見された。海兵隊2師団で銃器乱射事件が起きたその前日のことだ。

遺族たちはK二等兵が先任兵らより2~3才年上だったが、常に苛酷行為にあいやむを得ず自殺を選択したものと主張している。遺族たちは「海兵隊出身の(K二等兵の)懇意な友人は‘○○が部隊配置以後、裸で冷水に入らなければならないなど日常的に過酷な仕打ちを受けていたことはもちろん、一部先任兵士が性器を鈍器などで刺すなど苛酷行為にあったという悩みを打ち明けた’と話した」と主張した。

また、身長182㎝の体格を持つK二等兵は比較的軍生活が楽だと知られているテニス場の管理兵であったが、これをねたましく思った一部先任が常に金を要求し一日に2~3万ずつのお金を捧げていたという証言も確保したと遺族たちは伝えた。

K二等兵の叔父であるチョ・某(57)氏は<ハンギョレ>との電話通話で「甥(K二等兵)が最近、軍部隊の電話で公務員の父親に電話をし‘軍靴(戦闘靴)をなくしたので20万ウォンを払わなければならない’と話し金を送ってあげたことまである」として「外出の一度も出来ない最下級兵士がどうしてお金がこんなにたくさん必要か」として金品恐喝疑惑を提起した。

特に去る4日、国軍首都病院でなされたK二等兵の解剖検査に立ち会ったチョ氏は「当時、解剖医は‘左側鎖骨部位に3㎝大のアザがある’と話し、私もそれを確認した」として「傷は‘外泊に出る5~7日の間に負ったと見られる’という所見も聞いた」と話した。

K二等兵のいとこは「早い時期に(K二等兵に対する)苛酷行為の証拠と金品恐喝被害事実などを集めて公開する」とし「徹底した調査で弟の無念な死を必ず明らかにして欲しい」と訴えた。

これと関連して海兵隊側は「遺書に部隊や苛酷行為などについて何の言及もなく、個人の一身上の問題だけがあると理解している」として「解剖検査結果も異常がなく、葬儀を行った後にK二等兵の両親が感謝表明までした」と主張した。

これに対して遺族たちは「軍が若者の死を家庭の事情のせいにしている」として「感謝の電話をしたのは、部隊員が葬式弔意金として300万ウォンを送ってきたので挨拶をしただけ」と正面から受けた。
K二等兵は去る3日、京畿道金浦にある部隊から自身の家がある安城市へ外泊に出た後、同日昼12時頃 安城市、竹山面のある商店建物1~2階の間の階段手すりで首をくくり遺体で発見された。当時、一緒に発見された遺書には「お母さん、お父さん、今まで愛してくれてありがとうございます。すみません。お元気で」という内容が書かれていた。当時、警察は単純自殺と見てK二等兵事件を海兵隊憲兵隊に引き渡し、海兵隊側は自主調査を行っている。K二等兵の遺族は軍捜査当局が徹底して捜査をする条件で去る5日に葬儀を行った。

安城/キム・キソン、イ・スニョク記者 player009@hani.co.kr

原文: 訳J.S