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"授業料アルバイトの悲劇、私たち皆が罪人"

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/486587.html

原文入力:2011/07/08 21:38(1316字)
パク・ギョンマン記者

ソウル市立大生の孫を持つ一人のおばあさん
ファン・スンウォン氏 遺族に慰労金と手紙

授業料を用意するためにアルバイトをして亡くなったソウル市立大生ファン・スンウォン(22・経済学部1年休学)氏のニュースに接した70代のおばあさんが暖かい慰労の手紙とともに友人たちと集めた弔意金を遺族に送り、周囲に静かな感動を起こしている。

匿名を希望したキム・某(76・ソウル、鍾路区、洗剣亭)氏は8日、遺族に電子メールで送った手紙で「<ハンギョレ>新聞記事を読んで去る三日間泣き続けました。誠実で勤勉で孝行が限りない、花のような若いスンウォンを守ることが出来ないこの世があまりにも薄情で泣いたし、スンウォン君のお母さんが受けたその苦痛が私の苦痛のように胸に食い込んだからです」として痛恨な心を打ち明けた。

孫が今年、ファン氏と同じソウル市立大に入学した新入生だというキム氏は、続けて「大多数の学生たちが大学入学の喜びに浸っている間、優しいスンウォンは祭りどころか講義が終わるやいなや次の学期の授業料のためにとても暗い地下工場や荒っぽい労働現場へ一目散に走っっていったのでしょう。私たちが生きるこの世の中にこんな途方もない差別が存在するということが憎く腹が立ち悲しいです」と書いた。

彼女は「ドイツに暮らす弟の息子は授業料など一銭も必要なく大学に通ったと言いました」として「私たちも早くそんな国を作って再びこういう不幸が私たちの未来の卵をなぎ倒すことがないことを切実に望む」という希望を表わした。

自身も6ヶ月前に子供に先立たれ痛みを体験したというキム氏は「スンウォンを押し倒したのは決してお母さんの罪ではありません。この社会が、私たち皆が罪人です」として「残念ですがスンウォンの犠牲を通じてこの国の政治家たちが、企業家がそして平凡な私たち皆が発展の後陰で苦しむ隣人たちを発見する大きな契機になるでしょう」と書いた。

手紙を受け取ったファン氏の母親(51)は「力と大きな勇気をもらった」として「本当にありがとう」と話した。

1959年 大学に入学し家庭教師のアルバイトをするなど、苦労して学業を終えたというキム氏は、ファン氏の事故の便りを伝えた<ハンギョレ>記事(△一山 炭峴のイーマートで冷凍機の点検中に死亡…除隊後すぐに仕事場へ‘授業料アルバ生’悲劇)を切り取り、友人らと共に回し読み‘募金をしよう’と提案し、友人4人と共に20万ウォンを集め遺族の口座へ送金した。

一方、キム・ジョンミン ソウル市立大総学生会長など学生100人余りも「私たちも同じような境遇だ。勇気失うな」という内容の慰労の手紙を遺族たちに渡した。ソウル市立大(総長 イ・ゴン)は8日、東国大一山病院のファン氏の葬儀室を訪ねファン氏に名誉卒業証書を授けた。

高陽/パク・ギョンマン記者 mania@hani.co.kr

原文: 訳J.S