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‘買春 無尽講’拒否して…殴打なくそうとして ‘期数列外’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/486184.html

原文入力:2011/07/06 22:15(1392字)
ソンチェ・ギョンファ記者

誤った慣行を変えようとしたら‘いじめ’に遭うのが常
"国防オンブズマンのような外部監視体系が必要"

今年初め、海兵隊服務を終え副士官になったK某下士は、海兵隊で行われている悪習を直そうとしたが‘期数列外’対象者とされ部隊員らから集団いじめにあった。 K下士は副士官に配置された後、新兵が先任兵の靴を磨き、軍服にアイロンをかけ、ラーメンを作る慣行を禁止し、清掃も区域を分け先任兵と新兵が公平に行うよう指示した。すると先任兵が反発し、数日後からは除隊を控えたある兵長が彼を期数列外対象者にした。兵士たちは部隊長の前ではK下士に丁寧に相対したが、部隊長がいない時はK下士にぞんざいな言葉と悪口を言う‘下剋上’をはばからなかった。

昨年9月、海兵隊N某上等兵は‘買春 無尽講’への加入を拒否したという理由で期数列外の対象になった。買春無尽講は部隊員が休暇で外出する時に買春ができるよう同僚部隊員が一人当たり1万ウォンから3万ウォンずつを集め与えることだ。ガールフレンドがいたN上等兵が買春無尽講に加入しろという先任兵の要求を一貫して拒否するや部隊員はN上等兵に向かって「告げ口するつもりか」として皮肉り悪口を言うなどいじめを加えた。

海兵隊D某兵長は上等兵から兵長に進級するや他の兵長らに殴打を減らすことを要求し、他の兵長がこれを拒否し期数列外の被害者になった。海兵隊R某兵士は先任兵の殴打行為に対し上層部ラインに願い書を出したという理由で集団的除け者にあった。

市民団体である軍人権センターにはこういう海兵隊期数列外の被害相談事例が相次いでいる。去る4日に発生した海兵隊銃器惨事事件の主要原因として挙げられた期数列外が海兵隊内部に広範囲に広まっている情況だ。昨年から今年まで軍人権センターに受け付けられた事例を見れば、部隊内の苛酷行為を外部に知らせたり殴打などの誤った慣行を改善しようと努力し期数列外の対象になり除け者にあうケースが多かった。

イム・テフン軍人権センター所長は「‘殴られてもこらえるのが男’というわい曲されたマッチョイズム(男性優越主義)が海兵隊精神と見なされ、それに反する行為は海兵隊を瓦解させるという認識が作り出したものが、まさに期数列外」として「期数列外という悪習がある限り、海兵隊内の不適切慣行は正されない可能性が大きい」と指摘した。イム所長は「基数列外の被害相談が入ってきても外部に知らせれば状況がより一層悪化するため、後日のために録音をしたり我慢して耐えろというより他には別に有効な方法がなく残念だ」と話した。

専門家たちはこういう問題を解決するためには軍を外部から監視できる体系を作らなければならないと指摘した。イ・ジェスン建国大法学専門大学院教授は「議会内で独立的な機構の‘国防オンブズマン’を運営しているドイツのように外部監視機関を通じて軍隊内の色々な人権問題を解決しなければならない」と話した。

ソンチェ・ギョンファ記者 khsong@hani.co.kr

原文: 訳J.S